多様な情報不自由グループのための情報システムにおける研究 芸術工学府 芸術工学専攻 近年、インクルーシブデザインはプロダクトや空間デザインの分野で注目されており、特に身体的・認知的障害を持つ人々への配慮が進んでいる。しかし、情報システムにおいては、言語、知識、環境などによる情報取得の制約—いわゆる「情報的不自由」—への対応が十分とは言えない。本研究では、情報の理解や操作に困難を抱える人々を「情報不自由グループ」と定義し、彼らが情報システムを利用する際に直面する認知的・行動的ギャ [...]
リザバーコンピューティングを用いた生体情報処理システム システム情報科学府 電気電子工学専攻 本研究では、低消費電力で時系列信号処理に優れたエコーステートネットワーク(ESN)を小型ハードウェアに実装することで、血糖値などの生体情報をリアルタイムで予測・警告するシステムの開発を目指す。従来のAIシステムは膨大な計算量とエネルギー消費を必要とするが、ESNの構造と計算のシンプルさを活用することで、スマホも無線も使わずに小型デバイスでローカルに処理可能なシステムを実現する。具体的には、プロトン [...]
ダイレクトリプログラミングによる肝細胞誘導過程における細胞分裂動態の解明 医学系学府 医学専攻 当研究室では線維芽細胞に特定の転写因子を導入することでinduced Hepatocyte-like cells(iHep細胞)の作製に成功している。iHep細胞は肝細胞特有の機能を有したまま培養が可能であることから医療応用が期待されているが、詳細な誘導メカニズムは明らかになっていない。そこでリアルタイムに誘導過程の細胞分裂動態を観察できる解析システムを開発した。解析の結果、同じ細胞由来の細胞でも [...]
空間的注意に対するベクションの効果 芸術工学府 芸術工学専攻 ベクションは、静止した観察者によって引き起こされる自己運動の目の錯覚を指します(右図)。視覚空間的注意には、空間内の場所に注意を向けることが含まれる。先行研究が、ベクションを知覚するには注意が必要ということを発見した。その上、注意力によってベクションが変わられることも報告された。ベクションが空間的注意にどのような影響を与えるのかはまた明らかではない。 この研究は、合計4回の実験で、2つの研究を実施 [...]
唾液分泌の量・質的変化が舌苔微生物叢に及ぼす影響の解明 歯学府 歯学専攻 我々が飲み込んでいる大量の口腔微生物の主要な供給源は舌苔微生物叢であり、その細菌構成と呼吸器・消化器の健康状態との関連が指摘されている。一方で舌苔微生物叢の細菌構成の決定要因は未だ不明なままである。舌苔が常時曝露している唾液は口腔の保湿のみならずpHの維持、抗菌作用等の役割を有し、その量的・質的変化は舌苔微生物叢の細菌構成に影響を及ぼすと推察される。そこで本研究では唾液分泌量の減少を認める患者の舌 [...]
聴覚要約統計処理と聴覚記憶の関係―音響特徴の平均化課題を用いた検討― 芸術工学府 芸術工学専攻 本研究では,複数の音から平均的特徴を抽出する聴覚要約統計処理と,音を一時的に保持・操作する聴覚作業記憶の関係を検討する.平均化課題と再認課題を比較し,全体的特徴を抽出する処理と個別の音を保持する処理の関係を明らかにする.これにより,複雑な音環境での聞こえを支える認知メカニズムを解明し,高齢者にも配慮した音環境設計や聞こえ支援技術への応用を目指す.
eスポーツプレイヤーにおけるデジタルバイオマーカーによる健康増進 芸術工学府 芸術工学専攻 本研究は、世界的に拡大するeスポーツ市場において課題となっているプレイヤーの座位姿勢による健康リスクに対し、身体的な健康増進を目指すものである。ウェアラブルデバイスから得られる心拍等のデジタルバイオマーカー(生体データ)を解析し、健康状態と競技パフォーマンスの相関を科学的に解明することを目的とする。最終的には、高い受容性を持つトレーニングプログラムの開発や社会実装を目指す。
生成AIにおける不快感を感じるメカニズムの解明 人間環境学府 行動システム専攻 大規模言語モデルの登場と自然言語処理技術の飛躍的な発展により、高度な言語生成AI(人工知能)サービスが実用化されつつある。このような「人間っぽい」生成AIサービスの学習能力が高く、柔軟性と汎用性に富むため、様々な分野への応用が期待されている。先行研究はこれらのAIが生成するコンテンツの新規性と過剰な感情表現が、ユーザに不気味さや不安感などの不快感を引き起こすことが示唆されている (e.g., Sk [...]