高周波誘導熱プラズマによる炭素被覆磁性ナノ粒子の合成 工学府 化学工学専攻 本研究では、高周波誘導結合型熱プラズマを用いて FeNi@C ナノ粒子の合成を計画している。プラズマパラメータ、プラズマ装置の設定、炭素源ガスの条件などを調整することにより、生成物の違いを解析し、各条件が生成物に及ぼす影響を検討する。FeNi@C ナノ粒子の合成プロセスに関しては、技術的な最適化を行った。 炭素シェル構造は、FeNi ナノ粒子に対してより拡張性の高い構造を提供し得る。今後の研究にお [...]
分光法は光合成能力の温度応答をどのような機構に基づいて推定しているのか? 生物資源環境科学府 環境農学専攻 高温による光合成酵素の失活に伴い、光合成能力は低下する。高温環境下での作物収量予測に向けて分光法による光合成能力の温度応答推定が注目されているが、その推定メカニズムは不明である。本研究は、葉温を高温域まで変化させながら、分光反射率と光合成能力を同時測定し、高温域での光合成能力の推定値の挙動に着目することで、分光法が高温による光合成酵素の失活に基づいて光合成能力の温度応答を推定しているかを解明する。
水素貯蔵技術統合に向けた固体酸化物形可逆セルのシステム評価手法の確立 工学府 水素エネルギーシステム専攻 再生可能エネルギーの利用拡大に伴い、大容量蓄エネルギー技術として、発電と水蒸気電解を可逆的に行う固体酸化物形可逆セル(r-SOC)が注目されている。本研究では、計算と実験での手法により、r-SOCを用いたシステムの往復効率、エネルギー密度、出力密度などの性能指標を定量的に評価する。さらに、これらの結果を既存の蓄エネルギーデバイスと比較することで、r-SOCの位置づけを明確化し、その適用可能性と課題 [...]
水素と二酸化炭素を用いてアルデヒドを合成するヒドロホルミル化反応触媒の開発 工学府 応用化学専攻 本研究では水素から電子を取り出し、二酸化炭素を還元することでアルデヒドを合成する分子錯体触媒の開発を行う。 カーボンニュートラルの実現に向け二酸化炭素(CO2)の還元、および環境負荷の小さい還元剤である水素(H2)の利用が求められているが、水素による二酸化炭素還元を利用した合成反応は未だ実用化に至っていない。二酸化炭素の還元によって合成されるカルボニル化合物の中で、アルデヒドは溶媒や医薬品製造の原 [...]
中期三畳紀のパンサラッサ海遠洋域における突発的湿潤化とそれに対する生物応答 理学府 地球惑星科学専攻 三畳紀は二度の大量絶滅に挟まれ、古生代型動物から現代型動物への転換期にあたる重要な期間である。中期三畳紀は安定した乾燥気候が低〜中緯度に広がっていたと考えられてきたが、ヨーロッパの一部地域からは、後期アニシアン(ペルソニアン) と後期ラディニアン(ロンゴバルディアン)に、湿潤化したことを示す地層記録が残されていることが明らかになってきた。そして、これらの時代では、遠洋性・外洋性生物の急激な多様化が [...]
地球形成と地球内部進化の連続的な計算を目指した粒子法の開発および地球形成時における物理化学条件の解明 理学府 地球惑星科学専攻 地球形成史の解明には,46億年に及ぶ地球内部の歴史を連続的に理解することが肝要である.惑星内部進化を語る上で特に重要な物理過程は巨大衝突,コア形成,マントル対流であるが,これらを同時に取り扱う数値計算法は確立されておらず,地球内部進化の連続的な復元には至っていない.本研究では,形成期から現在に及ぶ地球内部進化の連続的な計算を実現するために,惑星科学,数値計算工学,地球物理化学の知見を融合した新たな [...]
国際海運活動を組み込んだ新たなグローバルサプライチェーン分析の開発とその実証分析 経済学府 経済システム専攻 グローバルサプライチェーン(GSC)の国際物品貿易によるCO2排出量は世界CO2排出量の23%を占めており、GSCの再構築によるCO2排出削減が急務となっている。しかし、GSCの発達による生産と消費の地理的な分離により、GSCの国際海運への依存度が高く、GSCの脱炭素化政策は国際海運活動を取り入れ、総合的に評価する必要がある。本研究は、国際海運活動の環境負荷を考慮に入れたGSC全体の環境負荷を評価 [...]
機械学習を活用した日本全国に適用可能な災害リスク評価手法の開発 工学府 土木工学専攻 現在までの防災研究は,地震や洪水ごとに発生メカニズムの解明や事後対応の調査等,災害サイクルの発災から応急対応に重点を置いた研究が中心であり,その成果がその後の災害の発生の予知・予測に活用された実績は少ない。災害対応の第一次的な主体である地方自治体では,気象情報である降水量や河川水位,住民からの通報等の情報から防災担当者の知識や経験に基づいた避難判断を行っているのが実情であり,明確な判断基準がないま [...]