天然植物及びその廃棄物の再利用:皮膚保護に係わる生物活性評価と有効成分の単離 生物資源環境科学府 環境農学専攻 森林資源は、木、植物、動物、菌類などを含んでいて、地球上で最も豊富な資源の宝庫である。森林産物は、環境に優しい天然物として健康産業の主流になり、ますます多くの人に求められている。 先行研究で確立された生物活性評価システムとバイオアッセイ誘導分離法を用いると、天然植物から生物活性に優れた成分を迅速かつ効果的に見つけることができる。また、天然植物の一般的に使用されている部分だけでなく、廃棄されている部 [...]
持続可能な天然ゴム生産のための革新的な生物的防除法の開発 地球社会統合科学府 地球社会統合科学専攻 本研究は、持続可能な天然ゴム生産のための革新的な根白腐病の生物的防除法を開発する。アジア地 域におけるパラゴムノキ栽培で深刻化する根白腐病に対し、キノコ寄生性の Trichoderma 属菌を新規に 探索し、その拮抗性と根圏定着性を評価し、生物的防除効果を検証する。この研究は、天然ゴム生産に おける重要な課題に対する革新的な解決策を提供することを目指す。
間葉系前駆細胞2G11を起点とした筋肉内脂肪組織形成機構の解明 生物資源環境科学府 資源生物科学専攻 骨格筋内脂肪組織(IMAT)の異常蓄積は、肥満・2型糖尿病・サルコペニアに伴う筋機能低下に関与するが、その細胞起源や分子制御機構は十分に解明されていない。本研究では、2G11細胞を用いて脂肪分化能、白色/ベージュ脂肪細胞様表型、および関連シグナルを解析する。次に、グリセロール誘導筋損傷モデルマウスを用い、IMAT形成の時系列的変化を検証する。さらに、RNA-seqおよびパスウェイ解析により、IMA [...]
日本産早生広葉樹チャンチンの材質と利用 生物資源環境科学府 環境農学専攻 チャンチン(Toona sinensis)は日本国産早生広葉樹の一種であり、樹幹の通直性が高く、成長が速くて短期間で材を得られ、木材表面模様がきれいなどの利点を有するため、有望な利用樹種の1つになる可能性があると見られている。しかし現在までは、チャンチンがほとんど未開発の状態とされておる。そこで本研究は、チャンチンの木材材質を調べ、樹幹内変動及び個体間の違いを明らかにし、チャンチン生材に適する乾燥 [...]
珪藻類Nitzschia paleaを用いた応用生態工学的な湖沼管理手法の開発に向けた基礎的研究 工学府 都市環境システム工学専攻 付着性珪藻Nitzschia paleaを利用した湖沼管理手法の開発に向けて基礎的な知見を得ることを目的とし, N. palea増殖生理特性及び優占する環境を創出するために水質, 照射光, 付着基質に着目した. その結果, 珪素の供給, 青色LEDの照射, 付着基質を設置することでN. paleaの増殖を促進させることができた. また, M. aeruginosaとの競争に対して青色LEDを照射す [...]
擬似全球温暖化気候に対する東アジア太平洋地域の夏季の台風活動および関連降水の応答 理学府 地球惑星科学専攻 この研究は、東アジア・太平洋地域における夏季の熱帯低気圧(TC)および関連する豪雨に対する地球温暖化の潜在的影響を明らかにすることを目的としています。本研究は、過去の気候データおよび数値シミュレーションモデルを用いて、過去のTCの傾向を分析し、様々な気候シナリオ下での将来の挙動を予測します。革新的な試みとして、東アジア全域にわたる気候モデルシミュレーションの結果を改善し、TCの挙動を正確に描写する [...]
歴史的水利施設の生物多様性・流域治水機能評価と地域共創 工学府 土木工学専攻 有明海に注ぐ主要河川である矢部川には、世界的にも類を見ない歴史的水利施設「廻水路」が存在する。江戸時代に矢部川を境界とした久留米藩と柳川藩の水利紛争を契機に築造され、現在も自然環境と調和した空石積み護岸や水管理が機能し続けている、貴重な生きた土木遺構である。本研究では、近年国際的に注目される「Nature-based Solutions(NbS:自然の力を活用した社会課題の解決)」の観点から、廻水 [...]
ガーナ南西部から復元する古原生代の深海底堆積環境 理学府 地球惑星科学専攻 今から約22億年前に形成された地質体がガーナ南西部に分布する。この地質体は西アフリカに広く分布しBirimian帯と呼ばれる。私がBirimian帯で重要視するのは、約22億年前の海洋島弧火山列がプレートテクトニクスにより複数衝突して形成されたという点と、その過程で当時の火山島から海底までの地層が現在の陸上に表れている点である。さらにもう一つ重要な特徴は22億年前という時代背景であり、これは古原生 [...]