絶滅危惧魚類の生息場保全支援ツール開発と近縁亜種への応用 生物資源環境科学府 資源生物科学専攻 本研究では絶滅危惧魚類であり,福岡県の遠賀川水系と博多湾流入河川にそれぞれ固有の亜種であるオンガスジシマドジョウとハカタスジシマドジョウを対象とする.両亜種は遺伝的に極めて近縁であり,複雑な水系接続の歴史を反映した生物地理学的に重要な魚類である.両亜種は絶滅の危機に瀕しているものの,詳細な分布や生態・生活史に関する研究が十分ではない.本研究ではこれらを明らかにし,保全に役立てることを目的とする.
円網性クモの網構造および造網行動に関する研究:網の角度との関連について システム生命科学府 システム生命科学専攻 一部の生物は、自身の体外に生存や繁殖に必須な非生物的構造を作り出す。クモの糸によって構築される「網」はその代表例であり、網の構造は、クモのあらゆる生活史において重要な役割を果たす。クモの網には可塑性があり、様座な環境要因に応じて、網の構造や糸の性質を柔軟に変化させることが様々な種で明らかになっている。 クモの網には様々な種類があるが、代表的なものに円や楕円などの平面構造を基本とする「円網」挙げられ [...]
再造林放棄による人工林から天然林への転換の科学的評価に基づく天然林転換適地の提示 生物資源環境科学府 環境農学専攻 再造林放棄は木材生産や水土保全機能の低下を招くことから深刻な問題だとされてきた。しかし、天然林が回復する場合は人工林から天然林への転換の契機となり、生物多様性が向上する可能性がある。そのため、再造林放棄を天然林転換の機会と捉え、適切に活用するための科学的根拠が求められる。 本研究では 2000~2019 年の日本全土を対象に再造林放棄地の天然林転換による生態系サービス変化を定量化し、衛星画像判読に [...]
Development of conservation discourses in Myanmar after the 2000s 生物資源環境科学府 環境農学専攻 Global climate change, one of the goals of the SDGs, has placed a significant threat to the existence of humanity. One of its major drivers is deforestation. the Kyoto Protocol, the global strategy pr [...]
日本産ヒロズコガ科の分類学的研究およびホスト分解機構の解明 生物資源環境科学府 資源生物科学専攻 チョウ目(蛾と蝶からなるグループ)には鳥の巣・地衣類・キノコ・腐植物・死骸などを餌資源として利用する特殊な食性を持つ種が含まれている。ヒロズコガ科は蛾類の中でも特に食性の幅が広いほか、一部の種で共生微生物がホストの分解に用いられていることが明らかになっている。さらに、ヒロズコガ科には難生分解性物質や人間社会における未利用資源などの特殊な餌資源を利用する種も含まれており、このような特殊な食性を持つ種 [...]
ベンガロン川:採取産業とコミュニティ インドネシア、クタイティムールの水レジリエンス 地球社会統合科学府 地球社会統合科学専攻 Large-scale extractive activities such as mining and plantations have a significant impact on rivers and water systems through rapid landscape transformation, ecosystem changes, technological infrastr [...]
森林被覆および降雨特性に着目した森林の表層崩壊防止機能の変動の定量化 生物資源環境科学府 環境農学専攻 土砂災害の軽減や災害リスクを増加させない森林資源管理ためには,ある状態の森林がどの程度の規模の降雨に対して表層崩壊防止機能を発揮できるのか(あるいはできないのか)を明示する必要がある.本研究では,森林被覆の状態および斜面崩壊を引き起こす降雨特性に着目して,森林の表層崩壊防止機能の変動を定量化する.
土壌性ハネカクシから探る形態的差異が地理的隔離と種多様性に与える影響の解明 生物資源環境科学府 資源生物科学専攻 地理的隔離による種分化では、環境選好性が強い分類群を中心に研究がされてきた。そのような分類群間では個体群が分断されやすく、種多様性が高いことが多い。しかし、環境選好性が弱い分類群でも種多様性の高い分類群は知られており、その要因はあまり分かっていなかった。土壌性のハネカクシ科ナガハネカクシ属は、環境選好性が低く日本各地に分布しており、149種が知られている。予備的な分子系統解析から日本産種は6つの系 [...]