神経発達症を招く⺟⼦免疫と胎盤-脳連関の基盤解明 医学系学府 医学専攻 近年、小児ADHDの増加に対し、母体アレルギーとの相関が注目されている。本研究では、母体アレルギー反応が胎児の神経発達に及ぼす影響と分子メカニズムを評価する。また、母子連関の最大の鍵である「胎盤」に着目することで、胎生期からの介入による神経発達症の「先制医療」確立と持続可能な社会への貢献を目指す。
圧縮率と処理能力に着目した文字列圧縮手法の探求 マス・フォア・イノベーション連係学府 大規模データ中の繰り返し構造を利用して省領域にデータを表現する文字列圧縮手法は広く研究されており,数多くの手法が提案されている。しかし,これらの手法の間には,圧縮率と圧縮状態で実行可能な操作の豊富さとの間にトレードオフが存在することが知られている。本研究では,既存手法の圧縮性能および処理能力の理論的関係を明らかにするとともに,圧縮率や処理能力の面で既存の圧縮手法を凌駕する新たな圧縮手法の創出を目指 [...]
分光法は光合成能力の温度応答をどのような機構に基づいて推定しているのか? 生物資源環境科学府 環境農学専攻 高温による光合成酵素の失活に伴い、光合成能力は低下する。高温環境下での作物収量予測に向けて分光法による光合成能力の温度応答推定が注目されているが、その推定メカニズムは不明である。本研究は、葉温を高温域まで変化させながら、分光反射率と光合成能力を同時測定し、高温域での光合成能力の推定値の挙動に着目することで、分光法が高温による光合成酵素の失活に基づいて光合成能力の温度応答を推定しているかを解明する。
副作用のない免疫抑制剤の開発 歯学府 歯学専攻 エナメル基質蛋白質の主成分であるアメロジェニンが核内移行しヒストン修飾を誘導することで、マクロファージによる抗原提示を抑制するという現象を先行研究で報告しました。本研究はアメロジェニンが免疫応答に与える影響およびそこに至るまでの分子メカニズムを解明するため、核内移行後のヒストン修飾における作用点の解明、また、人為的にアメロジェニンの活性増強が可能かを検証していきます。これらの結果をもって、アメロジ [...]
水素貯蔵技術統合に向けた固体酸化物形可逆セルのシステム評価手法の確立 工学府 水素エネルギーシステム専攻 再生可能エネルギーの利用拡大に伴い、大容量蓄エネルギー技術として、発電と水蒸気電解を可逆的に行う固体酸化物形可逆セル(r-SOC)が注目されている。本研究では、計算と実験での手法により、r-SOCを用いたシステムの往復効率、エネルギー密度、出力密度などの性能指標を定量的に評価する。さらに、これらの結果を既存の蓄エネルギーデバイスと比較することで、r-SOCの位置づけを明確化し、その適用可能性と課題 [...]
惰性的素数における反円分Z_p-拡大上の楕円曲線のSelmer群の構造 数理学府 数理学専攻 代数的対象と解析的対象の結びつきを調べることは、整数論における1つの重要な課題である。楕円曲線という対象に関する予想であるBirch and Swinnerton-Dyer予想(BSD予想)もその1つである。楕円曲線とは、大雑把に言えばy² =(xの3次式)という方程式で定義される曲線のことである。この楕円曲線から代数的に定まる様々な不変量と、同じく楕円曲線から定まる解析的対象であるL-関数の特殊 [...]
患者単位の診断記録を用いる診断基準を考慮した機械学習手法 システム情報科学府 情報理工学専攻 私は,医療画像集合に対する教師ラベル(患者単位の診断記録)」を用いた機械学習手法を提案する.医療画像診断では,一人の患者を診断するために,患者に対して複数の画像を撮像し,その画像集合を診断することで患者に対する診断結果を決定することがある.実臨床において,患者単位の診断結果は日常的に記録されるが,画像単位の診断結果が記録されることは多くない.従来研究では,画像単位の教師ラベルを用いて学習を行う機械 [...]
歯の発生におけるギャップ結合タンパクCx43の機能解析 歯学府 歯学専攻 コネキシン43(Cx43)はギャップ結合チャネルを形成する内在性膜タンパク質であり、細胞間輸送と細胞内シグナル伝達を介して器官形成を調節する。これまでの研究により、眼歯指異形成症(ODDD)はCx43 の変異に関与していることが報告されているが、Cx43 の歯胚発生における詳細な分子機構は未だ不明である。先行研究において他の臓器と比べて、歯胚の上皮及び間葉組織にコネキシンファミリーの発現を多く認め [...]