イチゴにおける転流機構と群落不均一性に基づく収量構成情報の変動・分布の高精度予測 生物資源環境科学府 環境農学専攻 高収益かつ安定的な作物生産の実現のためには,環境制御や栽培管理における生産者の意思決定を支援する動的な収量予測が必要である.果菜類においては,ソース(葉)からシンク(果実)へと光合成産物を輸送・分配する「転流機構」に基づいたプロセスモデル(転流プロセスモデル)が動的かつ汎用性の高い収量予測技術として期待されている.本研究では,イチゴを対象に,機能的-構造的植物モデル(FSPM)を局所的に用いた転流 [...]
発酵食品酵母叢の一斉定量法の開発 生物資源環境科学府 生命機能科学専攻 発酵食品では複数種の酵母が存在して発酵が行われる。酵母数で生成物質量が変化し品質に影響が出るため酵母の一斉定量は発酵食品製造で重要である。現在酵母の一斉定量は存在している種と割合が分かる次世代シーケンサー(NGS)とDNAベースのサンプル全菌数が分かる定量的PCR(qPCR)を組み合わせた方法が行われる。しかしサンプルからDNAを100%抽出することは難しくこの方法は真値から離れた値になる可能性が [...]
黒毛和種の表現型に影響を及ぼすエピジェネティックな分子機構の解明 生物資源環境科学府 資源生物科学専攻 持続的かつ効率的な和牛生産には、大量の輸入穀物肥育を前提としない新飼養システムの構築が必要である。私は、生物の潜在能力を効率的に引き出し、生産性や肥育効率を向上させる新技術を開発したいと考え研究に励んでいる。胎仔期や初期成長期の飼養環境はその後の表現型に影響すると報告されているが、そのメカニズムは未解明である。本研究は、和牛の表現型に影響を及ぼすエピジェネティックな分子機構の解明を目的としている。 [...]
日本古代国家における支配構造と律令制 人文科学府 歴史空間論専攻 日本古代国家が社会や人民を刑罰によってどのように支配していたのか、中央の視点からは、天皇による意思決定過程が君主制的か貴族制的かを明らかにする。地方の視点では、末端行政区画の一つたる郡を統治する郡司がどの程度、在地豪族としての支配力をもって統治し得たのか明らかにする。平安期の史料には、死刑判決が天皇により拒否される事例が20例以上あるものの、先行研究ではこの拒否の手続きから天皇君主権を論じたものは [...]
人工PPRタンパク質を用いた翻訳制御ツールの開発 生物資源環境科学府 生命機能科学専攻 ポスト・ゲノム(DNA)編集として、RNAを操作するトランスクリプトーム編集が注目され始めている。当研究室は、PPR(Pentatricopeptide Repeat)タンパク質のRNA認識機構を解明し、任意の配列に結合する人工RNA結合タンパク質の設計、トランスクリプトーム編集への利用、医療応用を進めている。本研究では未だ知見が少ない「翻訳制御」に着目し、同技術の動物培養細胞、動物個体への適用を [...]
魚類の繁殖を脅かす感染・免疫ストレスの指標となる婚姻色異常の解明 生物資源環境科学府 生命機能科学専攻 生物の第二次性徴の発現は免疫能の低下を引き起こす場合があることが知られているが、逆に生物の微生物感染や免疫応答が第二次性徴の質に及ぼす影響はほとんど顧みられたことがない。本研究では、魚類の免疫応答が正常な婚姻色の発現に影響する生理機構と、婚姻色の「質」を決定する要素の解明を目指す。鍵となる技術として、多様な色素や構造色から構成される婚姻色を魚体の画像解析で客観的に評価する手法を確率することにより、 [...]
日本の農産物流通体系におけるレジリエンス 生物資源環境科学府 農業資源経済学専攻 1980年代以降、日本の農産物流通においては、生産者と消費者の間で定質・定量・定価を事前に取り決める「事前契約」が一般的になっている。しかし、農産物は自然災害や天候不順の影響を受けやすく、「事前契約」によって需給の変動に応じた迅速な地域間の移動が難しい場合がある。 本研究では、フードシステムの理論を基に4つの指標を用いて、日本の農産物流通システムのレジリエンス(回復力)を定量的に評価する。
正弦波変動光による作物生産の向上に向けた個葉光合成応答の定量的評価 生物資源環境科学府 環境農学専攻 一定に制御された光環境が一般的な人工光植物工場において,作物の光合成を高め,生産量を向上させる新たな光環境の解明が求められる.本研究では,人工光植物工場において,光強度が変動する光環境(変動光)と作物の光合成能力を増加させる正の影響,および光強度の変動に光合成応答が遅れることで光合成量が低下する負の影響の関係を定量的に評価することで,正の影響を引き出しつつ,同時に負の影響を低減する変動光環境を創出 [...]