初等中等教育のコンピテンシー導入に関する日中比較~教科外活動を中心に~ 人間環境学府 教育システム専攻 本研究は、コンピテンシー概念がアジア諸国の初等・中等教育段階に展開していくうえで、教科外活動の位置づけと役割がいかに変化していくのかを明らかにするための日中比較研究である。 具体的には、共通性のある日中両国の教育改革を対象とし、その過程における理念・政策・実践の実態と変容を相互作用的、総合的なアプローチによって解明し、異文化間教育実践というレンズを通して往還的な省察に基づいて比較分析を行う。
脂質過酸化反応を起点とした血管性認知症発症時のメカニズム解析 薬学府 創薬科学専攻 血管性認知症は、脳血管障害により引き起こされる神経変性疾患であり、現在適切な治療薬は存在しない。一方で、本疾患の患者において、脂質過酸化反応の産物の蓄積が報告されている。加えて、酸化脂質は細胞死を誘発すること、炎症反応を惹起することも明らかとなっている。そこで私は脂質過酸化反応を起点とした血管性認知症のメカニズム探索を研究目的とする。脂質過酸化反応により多種の化学構造を有する酸化脂質が生成すると考 [...]
新たなNF-κBシグナルの時空的制御機構の解明と歯周炎治療戦略への展開 歯学府 歯学専攻 転写因子 Nuclear Factor-kB(以下 NF-κB)は炎症反応、免疫応答、細胞分化・増殖など様々な生命現象に関与する。近年、従来のNF-kBの活性化機構の他にp65サブユニットのリン酸化が NF-κB の転写活性の調節に重要であることが報告されている。複数報告されているp65のリン酸化部位の中でC末端の536番のセリン残基(S536、マウスでは534番目: S534)の報告数が圧倒的に [...]
体細胞から肝細胞へのリプログラミング効率と転写因子による分化制御の解析 医学系学府 医学専攻 近年、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を介さず、体細胞へ複数の転写因子を導入することで、直接目的の細胞へと運命転換させるダイレクトリプログラミングという手法が注目を集めている。当研究室では、マウスの線維芽細胞に肝臓の発生に必須な転写因子である、Hnf4αとFoxaを導入することで、誘導肝細胞様細胞(induced Hepatocyte-like cells: iHep細胞)を作製することに成功してい [...]
始原生殖細胞の体細胞化を抑制する生体内環境の実体解明 システム生命科学府 システム生命科学専攻 始原生殖細胞(Primordial germ cell ; 以後PGC)は、生殖細胞へと分化し、受精の後に次世代個体を形成する重要な細胞である。多能性を持つ細胞は奇形腫(複数種の体細胞からなる腫瘍)の原因となるが、PGCが奇形腫化することは極めて稀である。このことは、PGCを奇形腫化(体細胞化)を防ぐための何らかの維持機構の存在を示唆させる。PGCの維持機構とは一体何であろうか。私は、奇形腫の好発 [...]
単純なニューラルネットワークのフィッシャー情報行列 システム情報科学府 情報理工学専攻 深層学習は現在様々な分野で著しい功績を上げているAIの根幹をなす技術である.しかし深層学習が上手くいく理由は未だ解明されていない.フィッシャー情報行列は,深層学習の性能の指標である汎化誤差と深い関係がある.本研究では隠れ層一層のニューラルネットワークを対象に,活性化関数としてReLUを用いた場合とソフトプラス関数を用いた場合についてフィッシャー情報行列の固有値分解を導くことを目指し,ReLUを用い [...]
Selenoprotein Fの歯の発生における機能の解明 歯学府 歯学専攻 エナメル質の形成不全はエナメル質の石灰化が不十分になる症候群で、比較的よく見かける症状であり、歯質がもろく、齲蝕になりやすいなどの問題がある。エナメル質の形成や石灰化についての詳細な分子機構は良く分かっておらず、治療する方法や薬剤は開発されていない。歯の発生は口腔上皮が肥厚し間葉組織へ陥入することによって開始され、上皮と間葉組織からなる歯胚が形成される。陥入した上皮細胞は、接する間葉組織との相互の [...]
利用者の実態から見る公共図書館の機能と役割 人間環境学府 人間共生システム専攻 本調査は、文化人類学で導入されている利用者の視点や課題解決のためのデザイン思考の観点を取り入れた近年の国内外の研究を参考に、公共図書館の利用者の実態をエスノグラフィックな調査で明らかにするものである。そこから利用者のニーズやそれにふさわしい図書館の機能、また今後の図書館がどのよう場として展開しうるかを検討するものである。