佐々木海斗さん(工学府)の論文がJournal of Porphyrins and Phthalocyanines誌にアクセプトされました。
おめでとうございます!
著者名
佐々木海斗, 七條 慶太, 三原 洋一,伊藤 浩, 善如寺 唯,今井 那大, 嶌越 恒
所属学府
工学府 応用化学専攻
論文タイトル
Electrochemical dechlorination of PCE catalyzed by B12 in homogeneous and heterogeneous systems
B12触媒によるPCEの電気化学的脱塩素化:均一系および不均一系における反応
要約
パークロロエチレン (PCE)はドライクリーニングや金属基板の洗浄溶媒等で用いられる一方、工場跡地で地下水汚染を引き起こす環境負荷物質でもあるため、その分解除去技術の開発は重要である。しかし既存の技術 (生物学的手法、化学的手法)による汚染地下水浄化システムは分解処理に数ヶ月と長い時間を要し、大量の化学薬品を必要とするため環境への二次汚染が懸念される。このような背景を踏まえて、本研究では生分解性かつ無毒な脱塩素化触媒ビタミンB12 による電解システムを構築し、環境にやさしく高速にPCEを脱塩素化できるオンサイト汚染地下水浄化システムを開発した。具体的には、ビタミンB12の側鎖にプロピル基を化学修飾した脂溶性B12と導電性高分子のナフィオンを複合化することで作製した脂溶性B12 /ナフィオン修飾電極を陰極に用いた定電流電解を実施した。
ジャーナル名
Journal of Porphyrins and Phthalocyanines
喜びの声
東急建設(株)さまとの共同研究成果を国際誌に投稿いたしました。我々の生活に欠かせない栄養素であるビタミンB12を触媒に用い、クリーンな電気エネルギーを駆動力とした電気化学反応系を新規に構築することで、世界各地で地下水汚染を引き起こし問題となっているパークロロエチレン (PCE)を、環境に配慮しながら迅速に分解することに成功しました。今後は実地下水汚染現場での浄化を試み、社会実装に繋げていく予定です。
