アフマド クアシム アクバルさん(工学府)の論文がGeosciences誌にアクセプトされました。
おめでとうございます!
著者名
アフマド クアシム アクバル ・三谷 泰浩・中西 隆之介・Ibrahim Djamaluddin・菅原 巧
所属学府
工学府 土木工学専攻
論文タイトル
Impact Assessment of Digital Elevation Model (DEM) Resolution on Drainage System Extraction and the Evaluation of Mass Movement Hazards in the Upper Catchment
デジタル標高モデル(DEM)の解像度が集水域上部の排水系統抽出と物質移動ハザード評価に与える影響評価
要約
世界的に毎年多くの命が地すべりによって失われている現状に焦点を当てています。日本では、1945年から2019年にかけて年間平均162.6人が地すべりで亡くなっており、気候変動によってこの数がさらに増加する可能性が懸念されています。流域における浅い急斜面の崩壊の主な原因は、一級水系の上流に位置する0次流域であり、こうした地形的に活発な場所は地すべりの頻度を左右します。しかし、0次流域の役割にはこれまで十分な注意が払われていませんでした。GISソフトウェアでデジタル標高モデル(DEM)を使用して排水系を抽出することが可能ですが、DEMの解像度が一級流域の抽出に及ぼす影響は未解明です。本研究では、DEM解像度が一級流域の抽出、流路の起点特定、および0次流域の特定に与える影響を評価するためのアルゴリズムを開発しました。このアルゴリズムは、ファジー分類技術を用いておおよその0次流域を特定し、DEMの解像度と一級流域抽出との相関を評価するものです。この手法を福岡県東峰村で適用し、DEMおよび河川定義の最適なしきい値を、精度86.48%、誤差範囲±30 mで定義しました。さらに、0次流域内の主要なすべり面を特定し、地すべり危険区域と91%の精度で一致させることができました。このアルゴリズムは、リスク管理や土地利用計画において重要な役割を果たし、持続可能な開発に向けた有用なツールを提供します。
ジャーナル名
Geosciences, Volume 14, Issue 8
関連するSDGs
SDGs 9(産業と技術革新の基盤を作ろう)、11(住み続けられるまちづくりを)、13(気候変動に具体的な対策を)、15(陸の豊かさも守ろう)
喜びの声
この研究は、DEMの解像度が排水システムの抽出や地すべり危険管理に与える影響を評価する独自のアプローチを示しています。特に、ファジー分類とモンテカルロシミュレーションの統合が注目されており、上流域における臨界すべり面を理解するための実用的なツールを提供し、脆弱な地域における災害リスク軽減戦略の向上に貢献しています。