不規則複雑系多孔体の細孔形状評価法の確立 総合理工学府 総合理工学専攻 Xeガスを分子プローブとすることで129Xe-NMR法により多孔体の細孔形状についての情報を得られる可能性を見出している。本研究により多孔体に細孔形状評価法が確立された暁には、従来の細孔構造解析方法を改善し、細孔構造を正確に解析することができるのみならず、エネルギー、触媒、環境保護などの分野に高性能多孔質材料開発へとつながり、多孔体設計指針の見直しが可能となる。
Perforated Heave Plate の最適化と浮体式洋上⾵⾞シミュレーションへの組み込み 工学府 船舶海洋工学専攻 浮体式洋上風力発電の大型化に伴い,ヒーブプレートによる流体力学的減衰の精密な設計が求められている.本研究では,有孔ヒーブプレートの減衰効果を「孔部ジェットによるhole damping」と「外縁渦によるedge damping」に物理的に分離し,KC数・縁形状パラメータの関数として表現する無次元簡略化モデルの構築を目指す.ALE-CFDによる高精度数値解析と実験データとの検証を経て,導出したモデル [...]
ナノ材料表面と三相接触線の統合解析による構造的ピニングの学理構築 工学府 航空宇宙工学専攻 熱工学分野において相変化に伴う液滴挙動の制御が極めて重要である一方で、固気液三相接触線の動的な機構に関する知見が不足しているため、相変化伝熱の完全な制御には至っていない。近年では、ナノ材料を用いて構造的に接触線をピニングすることで、マイクロ液滴をコントロールできる可能性が示唆されたものの、未だ系統的な実験が行われていない。そこで本研究ではナノ材料と液滴を同時に把握する世界初の手法を確立し、接触線の [...]
受精直後に非侵襲的に受精卵の発生能を評価するシステムの開発 生物資源環境科学府 資源生物科学専攻 生命誕生の起点となる受精卵は、精子と卵子の融合により完成し、大規模な変化を開始する。なかでも、胚性遺伝子の活性化(Zygotic Gene Activation; ZGA)は正常な胚発生に不可欠であるため、その制御機構の理解は、動物の発生過程を解明する上で重要な課題の一つである。これまではヒストン修飾や転写因子がクロマチン構造を変えることでZGAを制御すると考えられてきた。一方で、これらの因子だけ [...]
抗組換え反応の詳細な分子メカニズムの解析 システム生命科学府 システム生命科学専攻 DNA二重鎖切断(DSB)は、DNA二重らせん構造を形成する鎖が二本とも切断される、極めて重篤な損傷である。相同組換え(HR)はDSB修復機構の一つであり、DSB末端の鎖の削り込みと、相同鎖の探索、そしてDNA合成により相同な配列の情報をコピーし、DSBを修復する。ところが、ゲノム上には膨大な数の類似配列が存在し、相同鎖の探索を担う組換え酵素は、10%ほどの配列の違いを識別できない。従って、HRの [...]
慣習における規範性の分析——認知科学と集団における行為の観点から—— 人文科学府 人文基礎専攻 私の研究は、慣習における規範性を集団的行為によって説明する新たな立場の構築を目指すものである。具体的には、大型類人猿とヒトの幼児の比較研究を行っている認知心理学者のマイケル・トマセロの研究や進化ゲーム理論による生物の慣習分析を、マーガレット・ギルバートの社会的慣習論へ接続することを試みます。
転写因子LRFによるグロビンスイッチ制御の分子機構の解明 医学系学府 医学専攻 酸素運搬を担うヘモグロビンは、出生後わずか数ヶ月間で胎児型から成人型へと切り替わり、一連の急激な遺伝子発現変化はグロビンスイッチと呼称される。本研究では、グロビンスイッチを制御する転写因子LRFをターゲットとし、形成する複合体の構成因子及びグロビンスイッチ制御分子機構の解明に取り組む。また、胎児型グロビンを再発現させるアプローチを探ることで、異常ヘモグロビン症の新規治療薬開発への貢献を目指す。
水素と二酸化炭素を原料とするアルデヒド合成法の開発 工学府 物質創造工学専攻 低炭素社会の実現に向け二酸化炭素の削減と環境負荷の小さい水素の利用が求められているが、水素及び二酸化炭素を利用した有機合成反応の構築は未だ不十分だ。有機合成反応における水素と二酸化炭素の利用法として一酸化炭素の代替としての使用が注目されている。一酸化炭素を用いる有機合成法のうち、私は工業的価値の高いアルデヒド合成に着目した。本研究ではNiFe低原子価錯体を用いて穏和な条件下でのアルデヒド合成を狙う [...]