セルロースのマーセル化のメカニズムの解明 生物資源環境科学府 環境農学専攻 セルロースは高濃度アルカリ処理(マーセル化)によって、天然のセルロースⅠ(分子鎖が平行配列)からセルロースⅡ(逆平行配列)へと不可逆的に転移することが知られている。この構造転移のメカニズムについては多くの議論があるものの、分子レベルでの詳細は未解明である。 本研究では、特にナノスケールでの構造変化や非晶領域の役割に着目し、転移機構の解明を目指す。
AIによる洪水リスク評価と緊急避難システムの研究 工学府 土木工学専攻 洪水は、高い突発性、高い類度、広い範囲をカバーする一般的な自然災害である。洪水とそれに関連する影響は、人命に大きな損失をもたらすだけでなく、地域の発展を阻害する。洪水を完全に防ぐことは不可能であるが、危険な状況から人々を避難させることは、被害者を減らすための効率的な取り組みである。 避難に関する研究は約50年前にさかのぼり、現在でも重要な安全研究分野の一つである。 緊急避難の場合、計画性のないラ [...]
ヒサゴゴミムシダマシ属の近縁種共存機構の解明 生物資源環境科学府 資源生物科学専攻 異所的種分化後に二次的接触した近縁種の共存は、種多様性の維持に重要な過程である。近年、近縁種共存の制約要因として、異種間の交尾による適応度の低下(繁殖干渉)が注目されており、それを回避する性的隔離が共存に重要であると指摘されている。しかし、二次的接触後の共存プロセスにおいて性的隔離がどのような役割を果たすのかは十分に実証されていない。本研究は、日本列島で異所的種分化により多様化したと考えられるヒサ [...]
Performance Assessment of Tire-derived Geomaterials in Marine Landfill Application 工学府 建設システム工学専攻 In the marine landfill sites, alluvium clay layer is mainly used as the impermeable layer at the bottom of the site. The protection of alluvium clay layer and improving drainage performance during was [...]
第一原理計算及びX線CTイメージングを用いたNi基超合金718の水素脆化機構解明 工学府 機械工学専攻 Ni基超合金718は優れた強度と延性バランス、耐熱性、耐食性、耐クリープ性を兼ね備えることか ら、航空宇宙産業や油井産業などの幅広い産業分野で極限環境を担う材料として使用されている。し かしながら、水素が材料内部に侵入することでその優れた機械的特性が著しく損なわれる現象(水素 脆化)が課題であり、この原因究明が求められている。本研究は、水素×析出物(材料強化組織)の 関係に着目し、脆化プロセスの実 [...]
電離圏動的過程を取り入れた磁気圏―電離圏結合系アルゴリズム開発 理学府 地球惑星科学専攻 太陽風のエネルギーを元に発動する磁気圏の諸現象は、急激な構造変化を生み出し、それは即座に磁気圏-電離圏(M-I)結合系を通り、電離圏へと投影される。一方、電離圏は磁気圏から伝達されたエネルギーを消費するだけで磁気圏に働きかけることはないという認知が一般的であったが、近年それは間違いであるという指摘がある。そこで本研究では、電離圏の能動的過程に適応した新たなM-I結合アルゴリズムを開発・導入し、電離 [...]
含酸素動的面不斉分子の設計、合成とDYAISNによる光学活性体の調製 総合理工学府 総合理工学専攻 炭素中心性不斉を有するキラルアルコールやキラルエーテル, キラルケトン, キラルカルボン酸・エステル (以下, 含酸素中心性不斉分子) は生物活性物質や機能性材料, あるいはそれらの素子として重要である. それ故に含酸素中心性不斉分子の光学活性体を得るために従来から膨大な努力が払われてきた. それら従来法は①光学分割法と②不斉合成法に大別される. これに対して,当研究室では③動的不斉誘起法: Dy [...]
トリプチセンを土台とした触媒反応場の構築 総合理工学府 総合理工学専攻 プロペラ型のトリプチセンは剛直な分子骨格をもち、機能性分子への利用が期待されている。近年、所属研究室ではイノラートとシリルベンザインを反応させると置換基が同一方向に向いたsyn置換トリプチセンをワンポットで合成できることを見出した。本研究では、この合成法を基盤に、トリプチセンの置換基に囲まれた分子空間を化学反応場として利用することで、触媒空間をはじめとする機能性空間の創製へと展開することを目的とす [...]