南井 勇輝さん(芸術工学府)の論文がInternational Journal of Asia Digital Art and Design誌にアクセプトされました。
おめでとうございます!
著者名
南井 勇輝・金 大雄・蓮澤 優
所属学府
芸術工学府 芸術工学専攻
論文タイトル
VR Reminiscence as “Care” in a Psychiatric Hospital
総合心療科病院における「ケア」としてのVR回想法
要約
本研究は、総合心療科病院における「ケア」の手段としてのバーチャルリアリティ回想療法(VR Reminiscence Therapy: VR-RT)の活用を探究し、患者と看護師の間に有意義な相互作用を促す可能性に焦点を当てたものである。これまでVR-RTは高齢者の心理的健康や認知機能の改善に有効であることが示されてきたが、本研究ではそれをケアの現象学的視点から検討した。統合失調症やうつ病などの慢性疾患を持つ入院患者7名が、担当看護師とともにVR体験に参加した。参加者は、自身の記憶や願望に基づいて作成された360度映像を通じて、人生の重要な場所や出来事を再訪した。分析の結果、VR-RTはBennerの現象学的ケア枠組みにおける主要要素、すなわち時間性、気遣い/関心、背景的意味、状況、身体化された知性を反映する会話を促進することが明らかになった。患者は過去や現在、未来への思いを語り、看護師との関係性を深めた。VR酔いの発生は最小限であり、安全性を確保するためには使用時間を短くし、慎重なモニタリングが重要であることも示された。本研究は、デジタル治療の新たな展開として、VR-RTが症状管理の手段にとどまらず、患者中心のケアを深化させる可能性を有することを示すものである。今後の研究では、サンプル数の拡大や混合研究法の導入を通じて、VR技術が精神医療に及ぼすより広範な影響を探求する必要がある。
ジャーナル名
International Journal of Asia Digital Art and Design, 29巻3号、pp. 80-89
関連するSDGs
SDGs 3 (全ての人に健康と福祉を)
喜びの声
研究プロジェクトを遂行するにあたり、本当に多くの方々のご支援、ご協力を賜りました。心より感謝申し上げます。本研究はまだ発展途上であり、技術の進歩に伴って今後さらに必要とされていく分野だと考えております。引き続き、精一杯がんばりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします