Research Achievements 研究業績

野﨑 信吾さん(理学府)の論文がThe Astrophysical Journal誌にアクセプトされました

野﨑 信吾さん(理学府)の論文が The Astrophysical Journal 誌にアクセプトされました。
おめでとうございます!


著者名
野﨑 信吾・町田 正博

所属学府
理学府 地球惑星科学専攻

論文タイトル
How the External Medium Outside Prestellar Cores Affects Protostellar Growth: Variations in Accretion Rate and Evolution of Disks and Outflows
分子雲コア外部の密度環境が原始星成長に与える影響:原始星への質量降着率と星周円盤、アウトフロー駆動の時間発展

要約 
本研究では、分子雲コアを取り巻く密度環境が星形成過程にどのような影響を与えるかを調べるため、3次元非理想磁気流体数値シミュレーションを実施した。初期コアには臨界ボナー–エバート球を採用し、周囲の外部密度を変化させた環境を設定した。臨界ボナー–エバート半径の2倍以内に含まれるエンベロープ質量が初期質量の35%まで低下する時点まで数値シミュレーションを継続した。その結果、外部密度が高い環境ではエンベロープからの質量流入が強化され、原始星質量の増加とともにボンディ降着が起こることが分かった。この持続的な流入によって最終的な星質量が大きくなり、外部密度が高い環境では星形成効率が1を超える場合もある。外部密度は星周円盤や原始星アウトフローの進化にも影響を及ぼす。外部密度が高い環境では、円盤が急速に成長する一方で、その質量は原始星質量に対して相対的に小さくなり、アウトフローは長期間持続する傾向にある。また、外部密度が高くなるほど、流入ガスが持ち込む角運動量に対する、アウトフローや磁気制動によって除去される角運動量の割合は低下する。これらの結果は、外部環境の密度が原始星の質量成長だけでなく、流入と流出のバランスや角運動量輸送にも重要な役割を果たすことを示している。

ジャーナル名
The Astrophysical Journal

関連するSDGs
SDGs 4 (質の高い教育をみんなに) SDGs 9 (産業と技術革新の基盤を作ろう)
SDGs 17 (パートナーシップで目標を達成しよう)

喜びの声 
理学府D2の野﨑です。
星形成に関する大規模数値シミュレーションの研究です。星が誕生する周囲の密度環境が、原始星の質量成長だけでなく、星周円盤やアウトフローの進化をも左右することを、3次元非理想磁気流体数値計算を用いて定量的に示しました。
興味のある方は下記リンクからご確認ください。

関連リンク
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