令和6年度の院生融合プロジェクトに採用されたお二人に、このプロジェクトについて様々なことをお聞きしました。是非ご覧ください!
【共同研究者名】夫婦石 千尋さん(システム生命科学府 システム生命科学専攻)
佐藤 忠道さん(生物資源環境科学府 環境農学専攻)
【共同研究タイトル】樹木多様性と斜面崩壊は相互に影響しているのか:オープンデータを活用した 流域スケールでの検証

(左)佐藤 忠道さん (右)夫婦石 千尋さん
設問1. 共同研究を始めるきっかけは?
創発科目で博士研究についてディスカッションをした際に,研究分野は異なるものの,お互いの研究スタイル(オープンデータの解析)が似ていることに気が付きました.そこで,両者の専門性を活かした共同研究ができるのではないかと考えました.その後,博士課程学生向けの学内イベントで対面したことで, 本格的に共同研究を進める流れになりました.
設問2.院生融合プロジェクトに採択された感想は?
時間をかけて研究計画を考えたので嬉しかったです.
設問3.現在の共同研究の進捗状況は?
研究の進捗は40%程度です.プロジェクト採択後は,データの収集と校正を行いました.同時に改めて文献調査を行い,研究の方向性を明確にしました.
設問4.共同研究実施中に得た新たな「気づき」は?
夫婦石:学際研究のメリットの大きさです。今回の検証テーマの一つである「樹木多様性は防災に貢献しているのか」という問いは、調べてみたいとずっと思いつつ、防災分野は自分の専門ではないため検証を諦めていたテーマでした。1人ではできないことができる、研究の幅が広がる、というような学際研究のメリットを実感を持って感じることができた良い機会でした。
佐藤:パートナーと同じデータセットを見ていても,その解釈や分析方針に関する考えが異なることがあります.ディスカッション等を通じて,その研究分野固有の存在論,認識論,方法論があることに気付きました.
設問5.計画(申請)時点では思い至らなかった、共同研究の難しさや厳しさは?
自身の博士研究に取り組んでいる中で,共同研究のための対面のミーティングの日程を調整することに難しさを感じています.
設問6.指導教員の先生方、研究室の周りのメンバーの反応は?
指導教員の先生方はもちろん祝福して下さいました.また、指導教員の先生方以外にも申請書にコメント下さった方や研究室のメンバーも採択を喜んでくれました.

プレゼンテーションを行う夫婦石さんと佐藤さん
設問7.実際の共同研究の進め方は?
現在は当初の研究計画に従って各自で担当の作業を進めています.研究の進捗や先行研究などの情報は,Slack上でこまめに共有しています.また,月1くらいの頻度で対面でのミーティングを行っています.
設問8.研究費予算50万円の使い道は?あと50万円あったら何ができた/したい?
研究予算で入手した元データや作成したデータを保管するためのHDD等を買うつもりです.もし旅費としての使用が認められていたら,フィールドワークも含めた研究計画の立案や、国際・国内学会への参加に利用したかもしれません.
ただ、私たちの研究はオープンデータを積極的に利用するため,現段階ではこれ以上の研究費は必要ないと感じています.
設問9. この共同研究で学会発表や論文の執筆の可能性は?何パーセント?
現時点では具体的な数字として示すのは難しいですが,二人と論文化へのモチベーションは高いです.
設問10.この共同研究の今後の展望・抱負は?
設定した仮説を検証するために,さらに研究を進めます.研究成果は何かしらの形で公表することを目指します.共同研究の過程も重視して作業を進めたいと考えています.
設問11.お二人それぞれの将来の夢、目指す人物像は?
夫婦石:アカデミアに残っても残らなくても生物多様性保全に関わる仕事に就く予定です。生物多様性保全の基盤は地域スケールでの保全活動だと考えているので、専門知識を持った上で地域の保全活動を支えていきたいです。
佐藤:大学で働きたいと考えています.自身の研究と教育を通じて土砂災害の軽減と森林資源管理に対して科学的な根拠を提示し,次世代への育成にも貢献できる研究者になりたいです.
設問12.プログラム生の後輩へ、院生融合プロジェクトや共同研究にチャレンジする事へのメッセージをどうぞ。
共同研究の構想,申請書の作成,研究の実施といった全ての段階で多くのことを学べると思います.皆さんもまずはディスカッションパートナーを見つけ,積極的に共同研究の可能性を模索してください.
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【2025年2月17日追記】
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