前方連関と後方連関の産業連関分析の統合フレームワークによる産業ホットスポット解析 経済学府 経済システム専攻 脱炭素化推進と価格高騰対策に取り組む日本において、産業部門におけるCO2排出量削減とコスト低減は喫緊の課題である。二つの課題が化石燃料の使用を通じて密接に関連している点に着目し、本研究では前方連関型と後方連関型の単位構造モデルを融合し、CO2排出量とコストの波及構造を同時に分析する。分析結果から重要な政策対象と、二つの課題解決に向けた政策指針を提案する。
季節性を考慮したエコフィード工場における効率性分析と非効率性要因の特定 経済学府 経済システム専攻 日本では飼料自給率の向上を目的として、食品廃棄物を活用したエコフィード(家畜飼料)の生産拡大を推進されている。しかし、飼料自給率は2013年以降ほとんど改善されておらず、その主因の一つとして、エコフィード工場における生産効率性の低さが指摘されている。これまでの先行研究においても非効率性の要因分析は行われてきたが、生産量や効率性に大きなばらつきを与える「季節変動」の影響が十分に考慮されていない点に課 [...]
がん免疫に及ぼす新規貪食関連酵素の影響 薬学府 創薬科学専攻 マクロファージはがん細胞を貪食することで、T細胞やB細胞などの免疫細胞の活性化を引き起こすことからがん免疫の起点となる重要な役割を果たしている。当研究室ではこれまでに、微弱な電気刺激がマクロファージ貪食の活性化を介して、抗腫瘍効果をもたらすことを発見しており、その過程で新規貪食関連酵素として酵素#24を同定した。しかしながら、マクロファージにおける酵素#24の機能については極めて知見に乏しく、詳細 [...]
反芳香族ポルフィリン類縁体の合成と物性評価 工学府 応用化学専攻 有機化学をはじめとした自然科学分野のみならず,医薬学や生物学,工学などの幅広い分野で重要な役割を果たしているポルフィリン化学の研究開発の方向の一つとして,環骨格に窒素や硫黄,酸素などのヘテロ元素を導入したヘテロ置換ポルフィリン類縁体に関する研究がある.有機p共役化合物の骨格にヘテロ元素を導入した設計は,その電子状態に大きな摂動を与えることができるため,有機p共役系分子の機能拡張の手法としてこれまで [...]
航空人間科学:課題への構えが誘発するヒューマンエラーの予測と制御 人間環境学府 行動システム専攻 安全で持続可能な航空交通の発展のためには、ヒューマンエラーを伴う事故を防ぐことが重要である。しかし、従来のヒューマンエラー研究におけるモデルや分析手法の多くが定性的でナラティブなものであり、認知科学や基礎心理学といった人間科学分野の定量的知見との接続が不十分である。将来の事故を防ぐためには、人間に関する知によるエラーの予測とそれに対する制御・介入が重要である。本研究では、「構え」の心理状態が生じさ [...]
日本への炭素税の導入が世界各国のCO2排出量に与える影響 経済学府 経済システム専攻 日本では、2028年をめどに現在より高税率の炭素税を導入することが予定されている。炭素税とは、各産業などのCO2排出量に応じて一定の税金を課し、CO2排出削減を促す制度である。炭素税を導入すると、導入国のCO2排出量の削減が見込まれる一方、他国のCO2排出量が増加するという問題(カーボンリーケージ)が生じる可能性がある。そのため、日本の本格的な炭素税の導入に際し、日本を含めた世界各国のCO2排出変 [...]
大型鋼構造物の建造工程導入に向けたレーザ・アークハイブリッド溶接技術の適応範囲拡張に関する検討 工学府 建設システム工学専攻 現在の溶接技術において大入熱溶接に伴う変形や機械的性質の劣化は喫緊なる課題である.本課題を解決する新溶接技術として,レーザ溶接法とアーク溶接法を組み合わせたレーザ・アークハイブリッド溶接法が存在するが,その研究内容や実用化の多くは下向の溶接姿勢に限られる.生産現場のニーズを考慮すれば横向や立向などの溶接姿勢にも対応できることが望ましい.本研究はハイブリッド溶接施工法の適応範囲拡張に関する内容である [...]
相対論的量子情報を用いた重力の量子性検証理論の構築 理学府 物理学専攻 本研究は、重力が量子的性質をもつかを相対論的量子情報の観点から検証する理論の構築を目的とする。曲がった時空上の量子場と相互作用する2準位量子系を時空のセンサーとして用い、その時空の量子性を証明するエンタングルメント収穫に着目する。従来のニュートン重力に基づく重力の量子性検証の議論を拡張し、一般相対論的な重力場における量子性検証の条件を明らかにする。