栄養状態が骨格筋の健全性を維持する間葉系間質細胞の不均一性システムにおよぼす影響 医学系学府 医学専攻 本研究は、筋組織維持に関与する間葉系間質細胞(MSC)の亜集団に着目し、高脂肪食など栄養変化がその構成と機能に与える影響を明らかにする。マルチモーダル解析により細胞間相互作用やシグナル経路を解析し、生活習慣病の新たな予防・治療標的の同定を目指す。さらに、他分野や企業と連携し、予測モデルの構築や機能性食品の開発、個別栄養指導への応用も視野に入れる。
誘導腸前駆細胞におけるリプログラミング機構の解明 医学系学府 医学専攻 誘導腸前駆細胞(iFIPC)とは、遺伝子導入によって皮膚の細胞である線維芽細胞からiPS細胞を介さず直接的に誘導される腸前駆細胞である。この細胞の運命転換には、特定の4つの転写因子が必須であり、iFIPCにおいてこれら4つの転写因子がどのように作用するのかという分子メカニズムは今現在も分かっていない。先行研究では、細胞の運命転換における分子メカニズムを解明することで、より効率的かつ機能的な細胞を誘 [...]
単結晶Siの塑性変形挙動に関する研究 工学府 物質プロセス工学専攻 年々半導体デバイスの需要が高まる一方、その利用環境は一層厳しさを増している。特に高温下におけるSiの変形挙動に関する基礎的データは極めて少なく、熱処理中の塑性変形挙動についてはまだ十分に明らかでない。そこで私は、高温引張試験などにより、単結晶Siの高温環境下におけるマクロな塑性変形挙動について明らかにすることを目的として研究を行った。本研究成果は、塑性変形の制御を通して、より信頼性の高いデバイス設 [...]
13原子から成る金属クラスター超原子の光応答特性の解明 理学府 化学専攻 金属クラスターは数個から数百個程度の金属原子から成るサブナノ粒子であり、中でも原子に類似した特性を持つ金属クラスターを超原子と呼びます。超原子は光機能性材料への応用等の期待から盛んに研究されていますが、その応用に向けた光励起状態における電子・幾何構造の解明は十分に進んでいません。そこで、本研究では、13原子からなる超原子種、Ag12X−(X = V, Nb, Ta, Cr, Mo, W)に着目し、 [...]
Activin A を用いた新規直接覆髄材の開発 歯学府 歯学専攻 近年、歯髄保存治療の重要性が高まり、歯髄の生理機能を温存するための材料開発が求められている。中でも、生活歯に対して行われる直接覆髄法は、適切な材料を用いることで歯髄の生存と再生を促す可能性を持つ。本研究では、組織の修復に関与するタンパク質であるActivin Aに着目し、これを有効成分として含む新規覆髄材の開発を目的とする。 まず、Activin Aの生体適合性およびヒト歯髄幹細胞に対する分化誘導 [...]
戦後教員養成制度における周縁性の拡大過程―小学校教諭二種免許状を手がかりとして― 人間環境学府 教育システム専攻 本研究は、戦後日本における教員養成制度の中でも制度的な周縁に位置づけられてきた小学校教諭二種免許状制度の運用実態の分析を通して、教員養成制度の周縁性が拡大する過程を描くことを目的とする。 従来の研究では、戦後教員養成二大原則に基づき、四年制大学で行われる一種免許状の制度設計とその展開動向が主たる分析対象とされてきた。しかし、戦後初期の現場では、短期大学や教員養成所といった二年制課程も教員供給の一翼 [...]
熱活性化遅延蛍光を示すカルバゾールデンドリマーの励起状態ダイナミクス 理学府 化学専攻 デンドリマー分子材料は、他の高分子材料とは異なり分子構造を正確に制御でき、特異的な分子集積を利用した高分子材料であり、塗布型有機ELの発光層への応用可能性から注目を集めている。その中でもカルバゾールデンドリマーは、電子アクセプター性のコアと組み合わせることで非発光性の最低三重項励起状態(T1)を発光性の最低一重項励起状態(S1)に変換する逆項間交差により熱活性化遅延蛍光(TADF)を示すため、有機 [...]
析出強化に伴う脆性-延性遷移温度上昇量の定量予測の実現 工学府 材料工学専攻 構造材料として広く用いられる鉄鋼材料では,たとえ室温で延性を示していても,低温では脆性的に破壊する「脆性-延性遷移」と呼ばれる現象が発現する.近年,構造材料には更なる高強度化が求められているが,一般に金属材料は強化するほど脆化する温度(遷移温度)が上昇するため,遷移温度上昇量の定量予測は材料設計上の重要課題とされている.しかし,遷移温度予測の殆どは経験則に依存しており,物理モデルに基づく定量的な予 [...]