整数係数四元数環 LQ_{3,3}における平方和Waring問題の保形形式的研究 数理学府 数理学専攻 整数係数四元数環 LQ3,3LQ_{3,3}における平方和 Waring 問題、特に任意の平方和が3項以下に縮約できるという予想 g3,3(2)=3g_{3,3}(2)=3を扱う。従来手法では合同的障害により証明が困難であるため、shifted lattice とテータ級数を用いて表現問題へ帰着し、判別式と conductor を明示的に計算した。
タンパク質集積型コアセルベートを基盤とした膜界面の濡れ性制御とオートファジーを活用した治療技術への展開 システム生命科学府 システム生命科学専攻 本研究では、タンパク質を高効率に集積可能な独自のコアセルベートを用いて、生体膜界面における濡れ性制御技術の構築を目指す。モデル生体膜上のタンパク質との相互作用を解析し、コアセルベートの膜濡れ性発現機構を明らかにする。さらに、オートファジー経路へ展開することで、有毒タンパク質凝集体を効率的に除去する新規創薬モダリティへの応用を目指す。これにより、コアセルベートを用いた細胞プロセス制御のための新たな学 [...]
RNA編集酵素ADARが制御する「環状RNA」に着目した抗がん剤耐性獲得機構の解析 薬学府 創薬科学専攻 様々な薬物を細胞外へ輸送する「薬物排泄トランスポーター」はがん細胞で高発現しており、抗がん剤耐性獲得の原因となる。本研究ではRNAの塩基変換を触媒するRNA編集酵素ADARが、5’末端と3’末端が結合する独特な形状をもつ「環状RNA」の産生を制御することに着目して、がん細胞の抗がん剤耐性獲得機構の解明を目指す。この研究で明らかにする新たな耐性獲得機構を、将来的には創薬の標的とすることを目指す。
有翼型二段式宇宙輸送システムの分離挙動解析と安定性向上に関する研究 工学府 航空宇宙工学専攻 有翼型2段式宇宙輸送機(TSTO)は,打上げコストの削減や打上げ頻度の向上を図る手段として検討されているが,高速飛行時の分離時における機体への負荷や衝突リスクの低減が課題となっている.本研究では,「いかにして確実な分離を成功させるか」に踏み込み,舵面やスラスタを用いたアクティブ制御により,安定・安全な分離条件を拡大,新たな分離方式確立を目指す.
多元素同位体比から読み解く三畳紀末の未知の大規模火山活動および海洋環境変動 理学府 地球惑星科学専攻 陸上および海洋生物種の約80 %が絶滅した三畳紀末の生物大量絶滅は,約205 Maのノーリアン/レーティアン境界(NRB)から始まる多段階的な生物多様性縮小で特徴づけられる.しかし,既存の地質イベントはいずれもNRB と年代が一致せず,生物多様性衰退の引き金となった環境変動要因は明らかではない.本研究では,これまでに構築したオスミウム同位体比に基づき存在が明らかとなったNRBと同時期の未知の火山活 [...]
固体高分子形水電解槽における多孔質輸送膜内部の気液輸送メカニズムの解明と構造設計 工学府 化学工学専攻 本研究では,固体高分子形水電解槽の性能向上に向け,多孔質輸送膜(PTL)内部の気液二相流と電気化学反応の相互作用を数値解析により解明する.さらに,PTL構造を最適化し,無次元数を用いて構造特性と電解性能の関係を定量化する.これにより,気泡による水供給阻害の抑制と高性能PTL設計指針の確立を目指す.
車両津波避難の検討におけるインターローカリティを反映させた学習環境デザインの提案 統合新領域学府 ユーザー感性学専攻 本研究は、各地域で行われる車両津波避難の検討を「学習環境デザイン」の観点から分析することで議論に影響する要素を整理し、各地域での検討方法を改善することを目指す。 背景について、災害時に車両で避難を行うことは、二次災害誘発の危険性から原則非推奨とされてきた。しかし歩行困難者を含む要配慮者の存在など、実際には車両利用の必要性が高い状況が存在する。この点を踏まえ、各地域の実状に沿った検討が必要となってい [...]
忘却促進ペプチドとその受容体による記憶を忘れさせる分子メカニズムの解析 システム生命科学府 システム生命科学専攻 私は、「記憶の忘却を促進する分子機構」を明らかにするために、線虫C. elegansにおける嗅覚学習をモデルとした解析を行っている。これまで、記憶痕跡のある神経細胞に、別の神経細胞から何らかのシグナル因子が放出されることで、忘却が積極的に促進されることが明らかになっていたが、「忘却を促進するシグナル因子」の分子実体・機構は不明だった。そこで、シグナル伝達因子の逆遺伝学的なスクリーニングから因子の同 [...]