有翼型二段式宇宙輸送システムの分離挙動解析と安定性向上に関する研究 工学府 航空宇宙工学専攻 有翼型2段式宇宙輸送機(TSTO)は,打上げコストの削減や打上げ頻度の向上を図る手段として検討されているが,高速飛行時の分離時における機体への負荷や衝突リスクの低減が課題となっている.本研究では,「いかにして確実な分離を成功させるか」に踏み込み,舵面やスラスタを用いたアクティブ制御により,安定・安全な分離条件を拡大,新たな分離方式確立を目指す.
車両津波避難の検討におけるインターローカリティを反映させた学習環境デザインの提案 統合新領域学府 ユーザー感性学専攻 本研究は、各地域で行われる車両津波避難の検討を「学習環境デザイン」の観点から分析することで議論に影響する要素を整理し、各地域での検討方法を改善することを目指す。 背景について、災害時に車両で避難を行うことは、二次災害誘発の危険性から原則非推奨とされてきた。しかし歩行困難者を含む要配慮者の存在など、実際には車両利用の必要性が高い状況が存在する。この点を踏まえ、各地域の実状に沿った検討が必要となってい [...]
忘却促進ペプチドとその受容体による記憶を忘れさせる分子メカニズムの解析 システム生命科学府 システム生命科学専攻 私は、「記憶の忘却を促進する分子機構」を明らかにするために、線虫C. elegansにおける嗅覚学習をモデルとした解析を行っている。これまで、記憶痕跡のある神経細胞に、別の神経細胞から何らかのシグナル因子が放出されることで、忘却が積極的に促進されることが明らかになっていたが、「忘却を促進するシグナル因子」の分子実体・機構は不明だった。そこで、シグナル伝達因子の逆遺伝学的なスクリーニングから因子の同 [...]
アバターデザインと行動変容: 理想のアバター、反対のアバター、どちらがユーザー満足度に寄与するか? 芸術工学府 芸術工学専攻 仮説… ユーザーは、理想的なアバターよりも、魅力度が同程度である違ったアバターを使用した方が、匿名性上昇や自己不一致感(現実の自分と理想の自分とのギャップ感)軽減の観点から、満足度の高い体験を得られるのではないだろうか? 背景…現在、アバター文化が浸透しており、アバターを用いたインターネット活動や、バーチャルYouTuber等に代表されるタレントIP産業が日本を中心に盛んとなっている。しかし、多く [...]
ローベルト・ムージルの小説作品における帰還の場としての身体 人文科学府 言語・文学専攻 本研究は、オーストリアの作家ローベルト・ムージル(1880-1942)の文学作品を対象とし、ムージルの著作における身体性・個人性への帰還がいかなる意味を有するのか、身体が時空間においていかなるものとして存在し、いかに人間に作用するのか、その全容を明らかにすることを目指す。 障害と媒介という二重性をめぐってきたムージルの身体論的研究に、帰還の場としての第三の身体性を持ち込むことで、新たな地平を切り拓 [...]
温室イチゴ栽培における高次元シンク情報を考慮した生殖成長動態の予測と制御 生物資源環境科学府 環境農学専攻 イチゴ栽培において「光合成」は重要な生理生態機能であり,生殖成長(開花,その後の同化産物の流入による果実肥大)とも密接関与する.本研究では光合成と同化産物の分配を考慮して機構・統計的な生殖成長モデル構築のために以下の目標に取り組む:[目標1]高次元シンク情報(花・果実数,果実重,同化産物の流入動態)の評価法確立[目標2]評価法を用いて長期モニタリング [目標3]モデルの構築および栽培現場への適用と [...]
場の量子論のトポロジカルな性質を保つ格子定式化の開発 理学府 物理学専攻 場の量子論とは、素粒子物理のみならず物性物理にも及ぶ広大な自然界の基本言語である。場の量子論による解析は、一般には難しいが、格子状に分割された時空上で場の量子論を定義する方法は、場の量子論を厳密にに定義し、更に数値シミュレーションによる第一原理計算を可能とする唯一の定式化として知られている。それゆえ、興味のある物理に対しその適切な格子定式化を探求することが、問題意識となる。 本研究では、場の量子論 [...]
柔軟メカニズムを用いた低侵襲軟性内視鏡デバイス 工学府 機械工学専攻 大腸がんは軟性内視鏡により早期発見・治療することで完治が可能である。 しかし、既存の軟性内視鏡は操作が難しく、術者への技術習得の負担が大きい。この問題の解決策として操作を支援するための軟性内視鏡デバイスは有用であるが、従来機構では部品点数が多く、サイズが大きい。本研究では弾性体の柔軟変形を利用した柔軟メカニズムを用いた小型・軽量・シンプルな軟性内視鏡デバイスを開発した。