ホールスラスタ内部の電子輸送および数百kHzのプラズマ揺動に関する研究 総合理工学府 総合理工学専攻 電気推進機の一種であるホールスラスタのプラズマの複雑な物理現象は未だ完全には明らかにされておらず、性能も頭打ちになりつつある。そこで、本研究では性能低下をもたらす諸問題のひとつである「異常輸送」に着目し、数値計算と理論モデルを用いてその物理機構の解明を試みる。
「ヒト直交性酵素」を用いた細胞の直接ラベルによる精密な細胞識別法の開発 システム生命科学府 システム生命科学専攻 細胞は多種多様なタンパク質を発現しており、これは細胞を識別するためのマーカーとして頻用されている。タンパク質を検出するために蛍光基を修飾した抗体が一般的に用いられるが、発現量の低いタンパク質を検出する際にはしばしば感度が問題となるために、基質の化学反応を触媒する酵素が注目されている。所属研究室ではバイオ分析に適した酵素「ヒト直交性酵素」をこれまでに見出してきた。本研究ではヒト直交性酵素を1細胞レベ [...]
アクティブ可食コーティングによる青果物の鮮度保持:天然抗菌成分の抗菌持続性制御 生物資源環境科学府 環境農学専攻 本研究では,骨格素材としてゼラチンやデンプン等のポリマーを利用し,これにガス・水分透過性や微生物増殖を制御する油脂や精油成分等を組み合わせて添加することで機能性を付加し,青果物の貯蔵・流通中の品質保持を可能にする持続的な抗菌効果を持つ可食コーティング新素材の開発を行う.各種素材が構成する複雑な微細空間マトリックスの構造と,それが抗菌成分の挙動や青果物の貯蔵性にどう影響しているかを知ることが本研究の [...]
腺様嚢胞癌における制御性T細胞の同定とその免疫機構の解明 歯学府 歯学専攻 本研究では、唾液腺に発生する腺様嚢胞癌(AdCC)における免疫抑制環境を明らかにするため、腫瘍浸潤T細胞の単細胞RNA解析およびTCRレパトア解析を実施する。また、VisiumおよびXeniumによる空間的トランスクリプトーム解析を組み合わせ、腫瘍内T細胞の局在と機能的特性を可視化する。。特に制御性T細胞(Tregs)の機能的役割とクローン性に注目し、免疫回避の新たな標的分子を探索を行う。
自己免疫疾患における病因関連 T 細胞の同定と新薬開発に向けた世界初遺伝子データベースの作成 歯学府 歯学専攻 我々の研究グループは、これまで治療法が確立していない自己免疫疾患(全身性強皮症、シェーグレン症候群:SjS、IgG4関連疾患:IgG4-RDなど)を対象として、その病態形成の主体となる特異なT細胞を明らかにしてきた。さらに最近では、IgG4-RDの病態形成が生じている罹患臓器に浸潤する全T細胞をシングルセル遺伝子発現解析を用いて1細胞レベルで解析し、本疾患の細胞傷害性と臓器線維化に関わる自己反応性 [...]
ハイドロゲルビーズと無細胞タンパク質合成を組み合わせた酵素分子進化系の構築 工学府 応用化学専攻 酵素は温和な条件下で反応を触媒するタンパク質である。なかでも、微生物由来トランスグルタミナーゼ (MTG) はグルタミンとリジンの架橋反応を触媒する特性から、食品・バイオテクノロジー分野にて研究が進む酵素である。そこで本研究では、産業応用の進むMTGを高機能化するための新規プラットフォームの構築を目標とした。
高効率な物質生産を可能とする複合微生物系の制御方法の開発と応用 生物資源環境科学府 生命機能科学専攻 香料や生分解性プラスチックの原料となる有機酸は主に、石油化学によって生産されており、SDGsの観点からも微生物による生産が望ましい。複数種の微生物(複合微生物系)を用いた有機酸生産を行うことは、コストや操作の観点から優れているが、生産物のヘテロ化などの課題もある。連続発酵は高い生産性を達成する培養方法であるが、複合微生物系との組み合わせた先行研究では生産に焦点がおかれ、微生物を含む統合的な知見は不 [...]
先進国における非工業的産業の商材の流通法則 九州地方におけるジビエの流通網を事例に 地球社会統合科学府 地球社会統合科学専攻 日本では、野生動物捕獲の本格化に伴って生じる捕殺個体を食肉(ジビエ)として利用しようとする動きが生じている。しかし、現状では黒字経営ができているジビエ食肉処理施設は僅かである。施設の経営が圧迫される要因には過剰在庫の問題が指摘されており、過剰在庫が生じる1要因として流通基盤の未整備が指摘されている。流通基盤の整備にはジビエ産業の立地に関する知見が重要であるが、ジビエの商材としての特性は既存の工業的 [...]