細胞内変換型生体エネルギー分子の設計・合成と抗老化への展開 工学府 応用化学専攻 老化による生体機能、恒常性の喪失は、生存率の低下や様々な疾患の増加を起こす。現在、健康寿命延長のための抗老化研究は世界的に注目されており、抗老化、健康寿命医薬の開発は極めて需要が高い。そこで本研究では、抗老化医薬候補となる新たな化合物を開発し、細胞や生物個体への影響について検討することを目的とする。
コンクリートのASR膨張とその予測法に関する研究 工学府 土木工学専攻 コンクリートの劣化の一つであるアルカリシリカ反応(ASR)は,コンクリートの材料間の反応に由来し,致命的な膨張ひび割れを引き起こす。コンクリートごとに使用されるセメント・石・砂やその配調合が異なるため,ASRには画一的な対策が通用しない。そこで,各要因の影響度を把握するための膨張実験と,劣化メカニズム解明に向けた微視的観察を行い,数値的な予測モデルを提案することで,新たなインフラ設計・維持管理手法 [...]
シカによる下層植生の衰退が土壌生態系に与える影響 -積雪の有無に着目して- 生物資源環境科学府 環境農学専攻 近年、急増するシカの過度な採食によりササ類などの下層植生の消失が深刻化している。下層植生の消失は、土壌生物群集の変化を介して土壌生態系機能を劣化させると考えられる。しかし、積雪の有無など土壌に影響を与えうる要因を考慮して検証した事例はなく、土壌生物群集と土壌生態系機能を同時に評価した事例もないため、具体的な保全対策が講じられていない。そこで本研究では、シカによる下層植生の消失が土壌生物群集の構造お [...]
統合コードを用いた核融合炉内の不純物輸送シミュレーションと運転シナリオ探索 総合理工学府 総合理工学専攻 核融合発電は次世代の基幹発電として期待されている.プラズマ状態の水素同位体を閉じ込めることで発電を行うが,壁材などに起因する不純物の放射損失によってプラズマの温度が低下することで,長時間運転が妨げられている.そこで本研究では,核融合炉内全域のプラズマ・不純物輸送を高速に記述する統合シミュレーションコードを開発し,プラズマを長時間維持するための最適な運転条件を提案する.
ガス降着段階における原始惑星系円盤の磁場の進化 理学府 地球惑星科学専攻 星は分子雲コアと呼ばれるガスの塊が収縮することで形成される。収縮していくと中心に星のもとに相当する原始星とその周囲に原始惑星系円盤(以後、円盤)が形成される。この円盤は惑星形成の舞台である。原始惑星系円盤内の角運動量輸送に物理機構として磁場による機構が有力視されており、円盤内の磁場の分布は重要である。磁場を取り入れた1次元のガス降着段階の円盤進化モデルを考え、円盤形成時を初期条件とする円盤の長時間 [...]
シロヒメシンクイおよびその近縁種の分類とホストレース形成の実態解明 生物資源環境科学府 資源生物科学専攻 リンゴの果実を加害するシロヒメシンクイSpilonota samseong (チョウ目ハマキガ科)には、リンゴを加害しない近似種2種(S. albicana、 S. prognathana)が存在する。これらは、斑紋や交尾器形態が互いに酷似しており、ホストレースの関係にある可能性を孕んでいる。また、S. albicanaはバラ科とツツジ科の2科の植物から記録があり、ホストレースや隠蔽種が含まれる可 [...]
液性免疫応答における小胞体恒常性の生理学的役割 医学系学府 医学専攻 液性免疫応答は生体防御のメカニズムとして重要である。液性免疫の主役を担うのはB細胞であり、B細胞の小胞体恒常性維持がB細胞分化と抗体産生に密接に関与する。小胞体はタンパク質の品質管理と細胞質内Ca2+濃度の調節が主な機能として知られており、これら2つの機能を制御することが小胞体恒常性に重要である。そこで、この2つの機能調節に重要な分子に着目し、B細胞における機能解析を行う。これにより、液性免疫にお [...]
黄麹菌における微小管の生合成に関する分子機構解析 生物資源環境科学府 生命機能科学専攻 黄麹菌Aspergillus oryzaeは発酵醸造産業に利用される有用な糸状菌です。アミラーゼなどの有用酵素や二次代謝産物など様々な有用物質を大量に分泌生産することから、その分泌生産に関わる分子メカニズムを詳細に解明することが求められています。そこで、有用物質の分泌や細胞の成長に必要な微小管に着目し、微小管を形成するタンパク質であるチューブリンが細胞内でいつどこで転写・翻訳されるのかを明らかにす [...]