利用者の実態から見る公共図書館の機能と役割 人間環境学府 人間共生システム専攻 本調査は、文化人類学で導入されている利用者の視点や課題解決のためのデザイン思考の観点を取り入れた近年の国内外の研究を参考に、公共図書館の利用者の実態をエスノグラフィックな調査で明らかにするものである。そこから利用者のニーズやそれにふさわしい図書館の機能、また今後の図書館がどのよう場として展開しうるかを検討するものである。
変動する地域におけるまちづくり活動の論理と展開――大学移転に直面する箱崎地域から 人間環境学府 人間共生システム専攻 大学移転や跡地の再開発計画などといった地域構造の大きな変容に直面するなかで様々な活動が生まれている福岡市東区箱崎地域を事例として、流動化社会における地域社会への意味づけや新たな連帯の構築について考える。地域の様々な構成基盤の大きな変化に直面していく中で、自分たちの暮らす地域のアイデンティティや歴史、文化などを捉え直し、再構成していくようなまちづくり活動の論理を明らかにすることで、流動化社会のなかで [...]
大脳皮質形成における発生段階依存的な神経幹細胞の運命決定機構の解明 医学系学府 医科学専攻 哺乳類の脳皮質形成において、神経幹細胞の運命は胎生中期にニューロン、後期にアストロサイトなどのグリア細胞へと劇的に転換する。この重要な過程は、細胞内在性のエピジェネティクス機構により厳密に制御され、発生段階ごとの特徴的なエピゲノムにより規定される、転写因子の結合領域制御が細胞運命を決定するが、エピゲノム動態の時間的推移を制御する分子基盤には未解明な点が多い。これまで広く用いられてきたバルクシーケン [...]
歯科矯正用アンカースクリューにおける患者別3次元不均質性骨モデルを用いた有限要素解析の臨床診断への応用 歯学府 歯学専攻 【研究の背景】 歯科矯正用アンカースクリュー (以下、スクリュー)は患者の協力を必要とせず絶対的な固定を実現できるなど多くの利点があり、現代矯正歯科治療の主役の一つであるといっても過言ではない。スクリューの成功率は80%前後との報告があり、脱落因子として患者性質・埋入方法・スクリュー形状など様々な因子が挙げられてはいるが、スクリューの脱落を予測することは未だ困難であるというのが現状である。 [...]
両親媒性セルロースナノファイバーとポリプロピレン間の界面相互作用を利用した複合材料設計 生物資源環境科学府 環境農学専攻 主に植物を原料とするセルロースナノファイバー(CNFs)は、環境調和型機能性材料としての応用利用が期待されている。特に、高強度・大きな比表面積・低熱膨張率などの特長を生かして、熱可塑性樹脂との複合化が精力的に研究されている。しかし、多くのCNFs はその表面性質が親水性を示すため、疎水性樹脂材料との親和性の乏しさが課題とされている。一方、水中カウンターコリジョン(ACC)法で得られたCNFs(AC [...]
PPATを阻害標的とした小細胞肺がんに対する新規的かつ効果的治療薬の創出 医学系学府 医学専攻 小細胞肺がんに対する標準治療は1985年に認可されたシスプラチンを主体とした化学療法である。それから約30年以上経過した現在に至るまで、小細胞肺がんに対する特異的かつ効果的な治療薬は開発されていない。そのため、小細胞肺がんにおける新規治療法の樹立が待望されている (Koinis et al., Transl. Lung Cancer Res. 2016) 。このような背景から、所属する研究室が次世 [...]
日本株式市場におけるファクターモデルの再検証ー機械学習からのアプローチ 経済学府 経済工学専攻 資産価格理論の発展に伴い、株式のリスクプレミアムを説明できるファクターがどんどん提案され、それぞれ独自の説明の仕方をするようになった。しかし、これは「ファクター動物園」が発生している。私の研究では、現在の最先端の機械学習技術を駆使して、ac-doc仮説(ファクター動物園 の原因で、ファクターを選択することについて、作者が自分の主観で判断している)を排除し、代わりに共変量(企業特性)の高次元性を正面 [...]
ブードア反応経由の CO2再資源化のためのマイクロ波援用触媒プロセスの開発 総合理工学府 総合理工学専攻 1. 研究背景と目的 脱炭素化を指向した CO2 転換・資源化プロセスの構築は喫緊の課題である。多様な廃棄物に含まれる多種の炭素源を基礎化学製品に転換する技術の開発が求められている。 Boudouard 反応(CO2 + C →2CO)CO2 の化学変換法として有効であるが、同反応は熱力学的、速度論的要請から800°C 以上の高温が必要である。マイクロ波照射は炭素系材料を効果的に加熱することが可能 [...]