partition statisticsの生成関数に関する構造的研究 数理学府 数理学専攻 本研究では,partition statistics の組合せ論的構造と,その生成関数に現れるモジュラー構造との関係を調べる。rank, crank, GBG-rank などを比較し,それぞれの特徴が生成関数にどのように反映されるかを分析する。特に q 級数,モジュラー形式,mock modular form との関係に注目し,partition theory とモジュラー形式のつながりを体系的に [...]
なぜ制度を利用しない/できないのか:日本におけるAdministrative Burdenの実態とメカニズムに関する実証研究 法学府 法政理論専攻 行政サービスは本来,必要とする人々へ適切に提供されるべきだが,実際には制度が存在しても利用されない・利用できない状況が生じている。こうした行政負担(Administrative Burden)は,脆弱な立場の人々に悪影響を与え,政治参加や政府への信頼にも影響しうる。本研究は,従来のAB研究が重視してきた制度設計段階や意図的負担だけでなく,政策実施段階や非意図的に形成される負担にも着目し,日本に適し [...]
実環境における人の予測誤差を誘発するための対人ロボットシステムの構築手法の解明 工学府 機械工学専攻 対人スポーツにおけるフェイントは,相手の予測を逆手に取ることで成立する戦略であり,その際生じる予測錯誤は,動作する側の運動と観察者の認知との相互作用により引き起こされる.しかし,そのメカニズムに関する研究の多くは,実験の厳密性を優先するあまり,実際の競技環境とは異なる設定で行われており,運動と認知を同時に扱う枠組みになっていない.この課題に対して,実際の競技環境に近く,視覚提示の自由度が高いVRの [...]
細胞増殖を運命づける染色体DNA複製開始の分子機構の解析 薬学府 創薬科学専攻 抗菌剤が効かない薬剤耐性菌は世界的に問題となっている。この克服のためには、新たな抗菌薬の標的を探す必要がある。しかし、抗菌剤の新規標的が見つからないために新規抗菌薬の承認数は年々低下している。我々はこの新たな標的として染色体DNA複製の開始反応が有望であると考えた。本研究は分子生物学的手法および構造解析を用いることで、染色体DNA複製開始反応を分子レベルで理解する。
低濃度・高拡散系プロトン伝導体開発に向けたパーコレーション形成機構の解明 工学府 材料工学専攻 固体酸化物形燃料電池(PCFC)の低温動作を実現するためには、プロトン導電体の導電率向上が不可欠である。その鍵となる現象がパーコレーションであり、ドーパントが連続的に配列することでプロトンが高速拡散する。しかし、パーコレーション形成のメカニズムや条件は未解明であり、低濃度ドーピングの設計指針が確立されていない。本研究では、計算材料科学的手法によりパーコレーション形成機構を原子スケールで解明し、低濃 [...]
腸管マクロファージの多様性を規定するニッチの解明 医学系学府 医学専攻 腸管免疫の恒常性は、免疫応答、免疫寛容、バリア維持、組織修復などの複数の機能により支えられており、これらの機能は免疫細胞が局所環境に応じた役割を担うことで維持される。腸管マクロファージにおいても顕著な多様性が認められ、各サブセットは特徴的な空間的位置に配置されている。しかし、腸管マクロファージの位置による多様性がどのように規定されるかについては明らかにされていない。そこで我々は腸管マクロファージを [...]
20世紀欧米における東欧系ユダヤ移民とアナーキスト:移民史から越境者の交流史へ 人文科学府 歴史空間論専攻 近現代ヨーロッパ・アメリカ史を専門としています。特に移民やアナーキズム運動、社会運動について、国民国家という枠組みに捉われずに研究することに取り組んでいます。具体的には、19世紀末から20世紀前半にかけて活躍したドイツ系アナーキストである、ルドルフ・ロッカー(Rudolf Rocker, 1873-1958)を分析軸として、彼と東欧系ユダヤ移民や、地域社会の労働者との交流について考察しています。こ [...]