ホウ素-ヘテロ元素の電子的相互作用に立脚した新規強発光性有機ラジカルの創製と機能開拓 工学府 応用化学専攻 従来のアミノキシルラジカルは最低励起状態がSOMOからπ*へのn-π*型の励起のため、遷移確率が小さく光吸収が弱いため発光特性を有さず、機能材料への展開は皆無である。そこで本研究では、ホウ素部位を融合した新規発光性アミノキシルラジカルの合成法の確立、物性解明、ならびにそれを用いたラジカル有機発光ダイオードの実証を目指す。
教育レコメンダーシステムの説明可能性を向上させるための手法 システム情報科学府 情報理工学専攻 研究背景と目的/Research Background and Purpose 現在の教育レコメンダーシステムは、透明性が十分ではなく、ユーザーの信頼とエンゲージメントの低下を招いています。これらのシステムは精度において進展を遂げた一方で、特定のコースが推奨される理由をユーザーが理解するための「説明可能性」を大きく無視しています。また、十分かつ効果的な説明を提供することができず、ユーザーの信頼を高 [...]
金属有機構造体を用いた二酸化炭素還元反応の効率とメカニズム 理学府 化学専攻 化石燃料がエネルギー危機と環境悪化を引き起こす中、太陽光エネルギーは再生可能な代替手段として注目されています。しかし、それを有用な化学エネルギーに変換することは依然として困難です。本研究は、自然の光合成に触発され、金属有機構造体(MOF)を二酸化炭素還元の有望な光触媒として検討しています。合成および特性評価技術を通じて、MOFの触媒性能と電子移動メカニズムが探求されます。新規MOF触媒は、水素燃料 [...]
アセチル化-LC-TIMS-qTOF/MSによるアンジオテンシンオリゴペプチドの高感度検出 生物資源環境科学府 生命機能科学専攻 高血圧は心血管疾患の主な原因の一つであり、世界的な健康に重大な脅威をもたらしています。その有病率の高さにもかかわらず、発症に関わる病態生理的メカニズムは未だ十分に解明されておらず、早期介入が求められる生活習慣病とされています。レニン-アンジオテンシン系(RAS)は高血圧の発症および進展において中心的な役割を果たしますが、微量の血液からアンジオテンシン代謝物を動的に定量解析する包括的な手法はこれまで [...]
高齢者の口腔細菌叢が腸管病原性大腸菌 O157 の定着および毒性遺伝子発現に与 える影響に関する研究 歯学府 歯学専攻 高齢化が進む日本において、高齢者の口腔細菌叢と全身疾患の関連が注目されている。腸管出血性大腸菌 O157 は重症腸管感染症を引き起こす主要病原菌で、免疫力低下した高齢者はハイリスク集団であるが、口腔細菌叢が O157 の定着・毒素遺伝子発現に及ぼす影響は未だ明らかにされていない。本研究では、口腔健常群と細菌叢異常群の高齢者サンプルを用い、共培養実験により口腔細菌叢が O157 の増殖・病原性に与え [...]
運動誘発性マイオカイン変動に基づく運動模倣物質の同定 薬学府 創薬科学専攻 運動はフレイル・サルコペニア予防に有効だが、重症高齢者では実施が困難である。そのため運動効果を代替する治療法の開発が必要である。本研究ではラットで複数の運動様式を同一条件下で比較し、運動強度の違いがレドックス反応とマイオカイン応答を変化させる因果関係を解析する。これにより最適運動条件と分子機構を明らかにし、標的分子に基づき運動模倣物質を同定・検証することで新規治療戦略の構築を目指す。
動作アシスト装置の制御方式が人体への適応性に及ぼす影響に関する研究 芸術工学府 芸術工学専攻 人体の運動能力の拡張を目的とする動作アシスト装置の応用は、非常に幅広いと見られている。適切なアシスト装置を利用することによって、図1に示すように、人体の運動能力を補完・向上させることができる。これらのアシスト装置は、場合によっては人体に直接着用されることもあるため、その人体への適応性を研究することは特に重要である。 動作アシスト装置の開発において、特に重要な課題の一つは、機器、人体および周辺環境の [...]
人工肺とポンプを用いた体外循環回路による治療の騒音について研究 工学府 機械工学専攻 本研究は、人工肺とポンプを用いた体外循環回路(ECMO)を対象とし、血液ポンプによって発生する騒音問題に着目している。流体力学と医工学の知見を融合し、騒音発生のメカニズムを明らかにするとともに、CFD解析の活用を通じてポンプの構造を最適化し、低騒音かつ高い安全性を備えた無菌血液ポンプの開発を目指すものである。これにより、患者の治療環境の改善と臨床応用の促進を図る。