数値解析と機械学習を融合した外挿予測可能なリアルタイムエミュレータの構築 工学府 土木工学専攻 地球規模での気候変動により,「100年確率の豪雨」の年間日数が過去50年間で急増しており,豪雨災害の頻発化・激甚化に歯止めが効かなくなりつつある.本研究では,高詳細・高確度 な河川氾濫解析(数値解析)をリアルタイム化(機械学習)する技術を開発することで,住民の迅速な避難指示・救助活動に資する.これにより,豪雨災害による人的・物的被害を大幅に低減することを目標とする.
仏領インドシナにおける公衆衛生史 −コーチシナの感染症対策に着目して− 地球社会統合科学府 地球社会統合科学専攻 グローバル化が進展している現代、国境を越えるヒトやモノ、カネ、情報の流れが増大し、世界はテロ、麻薬や武器の取引、人身取引などの越境犯罪、感染症など、国や地域の境界を越えて人々の安全や生命を脅かす課題に直面している。特に感染症は医学が発展した現代においても人類の脅威となっていることは、新型コロナウイルス感染症の流行などからも明らかである。 西洋で科学としての医学が発達し始める時期は、同じく西洋による [...]
省略構文に関する統語的・意味的研究と自然言語処理への応用 人文科学府 言語・文学専攻 統語論は、「音/文字」と「意味」をつなぐ計算システムであり、これが「言葉の理解」の根幹をなしている。本研究は語と語をつなぐ規則(統語規則)と意味解釈の両方から「音/文字」が現れていないにもかかわらず、その「意味」が解釈されうる省略現象にアプローチし、「言葉の理解」を説明できる分析の提案を行い、その知見を持って自然言語処理が抱える「意味」の問題の解決に取り組むことを目的とする。
筋萎縮性側索硬化症における疾患特異的制御性T細胞の探索 医学系学府 医学専攻 筋萎縮性側索硬化症 (ALS)は、予後不良の神経変性疾患であり、未だに顕著な効果を示した治療 薬がなく、新たな治療ターゲットの発見が求められている。現在ALSの病態への免疫細胞の関与が指摘されており、免疫反応を抑制する制御性 T 細胞 (Treg)は、 ALS モデルマウスやALS患者の神経症状を軽減させることが知られている。しかし、全身性の免疫抑制など重篤な副作用も見られたため、現状実用化にはま [...]
血清Lipopolysaccharide-binding protein値とメタボリックシンドローム発症との関連:久山町研究 歯学府 歯学専攻 Metabolic syndrome(MetS)は、糖尿病や心血管病に関連する複数の危険因子が集積する状態であり、背景にインスリン抵抗性や軽度の慢性炎症が存在すると考えられている。近年、低濃度のLipopolysaccharide(LPS)血症が炎症を惹起し、インスリン抵抗性や肥満の病態に関与することが注目されているが低濃度のLPS血症とMetS発症に関して検討した前向き追跡研究は少ない。本研究で [...]
ジョン・エヴァレット・ミレイの対作品:同時代の受容に関する研究 人文科学府 人文基礎専攻 本研究では、19世紀の英国美術を代表する画家ジョン・エヴァレット・ミレイ(Sir John Everett Millais, 1829–96)の絵画について、二枚の絵で構成される対作品という形式に着目し、同時代の展示と批評から対作品の受容を検討している。ミレイが画業を通して制作した対作品は、画家自身の構想力による二つの画面によって観者の鑑賞体験をより豊かにしたことに加え、コレクターの購買意欲を刺激 [...]
大規模数値シミュレーションによる銀河宇宙線の太陽圏侵入・輸送過程の研究 総合理工学府 総合理工学専攻 太陽圏は地球へやってくる宇宙線に大きな影響を与える。だが、太陽圏は太陽系よりもはるかに大きい構造を有しているため観測が難しく、その基本的な構造や宇宙線に対する影響の理解は進んでいない。本研究では、圏外からやってくる宇宙線の中でも、特にエネルギーの高い銀河宇宙線の侵入・輸送過程に注目し、太陽圏がどのように寄与するのか、大規模な数値シミュレーションにより調査している。
ADH特性を有する当事者の感性的体験の解明 ~博物館体験に着目して~ 統合新領域学府 ユーザー感性学専攻 背景 近年、博物館は「誰でも楽しめる」ことを重視しているが、発達障害、特にADHD(注意欠如・多動症、以下ADH特性)への配慮は国内ではほとんど進んでいない。 目的 ADH 特性を持つ人のより豊かな博物館体験と支援のため、当事者の感性的体験の実態を把握する。 内容 聞き取り調査・同行調査を行い、展示、空間、音や光などの博物館の要素がADH 特性を持つ来館者の関心や集中、疲労感に与えている影響を実行 [...]