上皮-免疫微小環境の恒常性維持におけるコレステロール硫酸の役割解明 医学系学府 医学専攻 皮膚は上皮−免疫微小環境を構築しており、外部の有害因子を排除するメカニズムに偏りが起こると、上皮細胞と免疫細胞が相互に作用して炎症ループを形成する(Nat Immunol. 19, 1286–1298, 2018)。表皮角化細胞の異常な増殖を呈する“乾癬”は炎症ループが形成される代表的な疾患であるが、炎症が継続・悪化する仕組みはいまだ不明である。 私の所属研究室は、免疫細胞の遊走・活性化に不可欠な [...]
新規極性配位高分子の開発と光応答型電子移動に基づく異方的多重機能の開拓 理学府 化学専攻 高度情報化社会の構築に即した新型電子素子の開発には、構造および電子状態の多様性に富んだ分子ベースの物質を利用することが有効だと考えられる。当研究室ではこれまでに、光応答電子移動による分極制御が可能な分子を開発し、物性研究に新たな指針を与えてきた。このような分極制御に留まらず、光応答電子移動は様々な新規電子物性の開拓に繋がる可能性を秘めている。この電子移動が、磁気秩序・伝導性・極性構造が共存する分子 [...]
Study on Early Degradation Mechanism of Overlapping layers between Thermal Spray Coating and Heavy Duty Paint Coating 工学府 土木工学専攻 Based on the clarification of linked phenomena of early deterioration characteristics of overlapping layers between thermal spray coating and paint coating, as well as the electrochemical mechanism of [...]
口腔ケア介入前後における口腔内の健康意識と口腔保健行動の変化の検討 歯学府 歯学専攻 本研究は、口腔ケアが在宅要介護高齢者の口腔関連QOLに及ぼす効果について検討する。在宅要介護高齢者を対象としたこれまでの調査では、口腔関連QOLと日常生活動作(Activities of Daily Living : ADL)が口腔の健康状態と関連していることが報告されているが、口腔ケアを介入し調査に取り組んだ研究は現段階ではほとんど報告されていない。本研究では在宅要介護高齢者を対象に口腔ケアの介 [...]
土着天敵活用技術の開発 ~ツマグロヨコバイ天敵卵寄生蜂分布モデルの作成~ 生物資源環境科学府 資源生物科学専攻 害虫の発育ステージの初期に働く卵寄生蜂は害虫を制御する天敵として重要だが,本邦では利用が少ない。これは核心利用技術,即ち適切なモデルが無いためである。本研究では,一連の研究成果から水田害虫ツマグロヨコバイ-天敵卵寄生蜂の関係性がモデル化に適していると考え,従来型アプローチである地域群集構造の解明を行いつつ,形態学,分類学,分子生物学に加え,気象学の知見をも導入し全国レベルの群集構造測モデルの構築と [...]
ミャンマー周辺域の鳥類の種多様性の変遷を系統地理解析により探る 地球社会統合科学府 地球社会統合科学専攻 ミャンマーは、⻑い間国内の政情が不安定であったため、生物多様性の情報収集が他 の国よりも遅れている。ミャンマーは生物多様性が非常に高い地域ですが、そこに暮らす多くの生き物が生息地の減少により危機に瀕している。ミャンマーはイン ド、ヒマラヤ・チベット、インドシナといった複数の生物地理区に隣接しています。鳥類では、この地域はアジアで最も種多様性が高い地域でもある。鳥類は他の生物に比べ、その分布や分類が [...]
ギバード的表出主義に基づく包括的な意味論の構築とその哲学的意義の探求 人文科学府 人文基礎専攻 本研究は、ギバード的表出主義の理論的可能性を検討するとともに、哲学的問題を孕む様々な言語表現に対して表出主義の観点から意味論を構築し、その哲学的意義を探求することを目的とする。