PICK UP! コース生紹介

PICK UP! (vol.9) 金 波さん/工学府

未来創造コースには、300名を超える多彩な学生が在籍しています。
「PICK UP!」 では、ユニークな活動をおこなう学生に焦点をあて、学生自らの視点で自己の実績・活動を紹介してまいります。

第9回目は、工学府の金 波さん(D3)さんです。

 

マルチリンガルな革新的研究者

博士課程での私の専攻は地熱エネルギーです。主にコンピュータを使った地熱貯留層のシミュレーションを行い、地球温暖化を緩和するのに役立つであろう地底からの再生可能エネルギーを、よりうまく利用することを目指しています。研究以外に、私は新しい言語を学ぶ習慣があり、そのことに多くの時間を費やしてきました。現在、韓国語、中国語、英語、日本語の4か国語をマスターしています。さらに、ロシア語とドイツ語も長年かけて学習し、順調にスキルを伸ばしています。

新しい言語を学ぶ現実的な理由はたくさんあります。ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインが言ったように、「私の言語の限界は、私の世界の限界を意味する」のです。新しい言語スキルを習得するたびに、新しい世界への扉が開かれ、新しい人々との出会いや新しいアイデアを得るなど、言語習得が新たな知識や機会の根源となることに気づきます。また、文化の半分はコミュニケーションにおける言語の中にあり、言語を知らずしてその国の文化を知ることは難しいということにも気づきました。翻訳では伝わらないことが多くあるのです。

私の経験によれば、語学学習には二つの重要なことがあります。文法は基本中の基本であり、2万語ほどの十分なボキャブラリーの蓄積が必要ですので、通常1つの言語をマスターするには何年もの時間がかかります。そのため、新しい言語を学ぶということはとてもチャレンジングなことであり、かつ膨大な時間が必要です。 しかし、新たな言語の習得はエキサイティングで、面白く、楽しくて、人々のこれからの人生で役に立つことがあるでしょう。