PICK UP! コース生紹介

PICK UP! (vol.10) 島田 優さん/生物資源環境科学府

未来創造コースには、300名を超える多彩な学生が在籍しています。
「PICK UP!」 では、ユニークな活動をおこなう学生に焦点をあて、学生自らの視点で自己の実績・活動を紹介してまいります。

第10回目は、生物資源環境科学府の 島田 優さん(D2)さんです。


食への挑戦心と探求心

私は、愛媛大学の学士課程を卒業し、修士課程から九州大学で研究しています。
もともと食べることが好きで、食品と健康に興味があり愛媛大学に入学しました。学士課程では、菅原卓也教授のもと食品機能学や免疫について学びました。また、地域の企業と共同で製品開発に携わる機会をいただき、消費者を見据えた商品設計をしなければならない難しさや他分野の人と協力することの重要性を学ぶ貴重な経験をさせて頂きました。その後、個人的な経験から神経変性疾患予防に取り組みたいと考え、修士課程から九州大学大学院生物資源環境科学府 食糧化学研究室にて、立花宏文主幹教授のもと、食品因子による脳機能保護に関する研究に取り組んでいます。立花主幹教授は外部から来た私の脳機能の研究がしたいという想いを汲んでくださり、また新しい実験にチャレンジしたいという私の背中を押してくださり、非常に充実した研究生活を送らせていただいております。このような恵まれた環境の中、これまでに認知機能を改善するポリフェノールや、香気成分など3つの脳機能保護作用を有する食品因子を発見する機会を得ました。また、積極的に学会発表をする機会を頂き、様々な背景の異なる研究者の方々と意見を交わす貴重な体験ができました。学士課程で研究とその社会実装についての基礎を学び、修士・博士課程では社会課題に対して最新の知見をもとに自分の研究でどのようにアプローチするか、また一つの研究を深めることで論理的に証明するための考え方や必要な知識、解析技術について研ぎ澄ますことができました。今後は、両先生のもとで学んだことを活かして、新たな食品の機能性研究に挑戦し続け、人々の健康に貢献したいです。

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